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心の時空

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a day in my life

カテゴリ:自然/農耕/食料( 45 )

梅の花咲く早春から桜の花散る晩春までの春たけなわのこの季節、私は、晩柑類が、八百屋の店頭やスーパーマーケットの果物売り場にずらり並ぶのを楽しみにしています。
中でも「八朔」が、並んでいると真っ先に買ってしまいます。
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私が、晩柑類を好むのは、しっかり締まった果肉の歯触りのよい食感と少し酸味の強い、さりとて甘みもあるバランスのよい食味感にあります。
先日、残念ながら八朔が、売り切れで(八朔のシーズンは終わりですと店の従業員)いま部屋にあるのは、文旦a0212807_0244520.jpg(上写真 右上 ザボンとも云う、古来より分厚い表皮を乾燥させ‘生薬’にしていた)、甘夏柑(上写真 右下 夏みかんの枝変わり種として大分県で発見される)、パール柑(上写真 左上 文旦の自然交雑種)、はるか(上写真 左下 日向夏の突然変異種、糸島で自然交雑して実生)の 4種類、食べても 食べても 食べ飽きるなど 私には、ありません。
ちなみに、グレープフルーツのルーツは、文旦にあり、自然交雑した柑橘種を品種改良した子孫だとか、知りませんでした。
by blues_rock | 2017-03-29 00:09 | 自然/農耕/食料 | Comments(2)
私の好物に、早春のこの時期にだけ出回る柑橘(かんきつ)の「八朔」、「晩白柚(ばんぺいゆ)」が、あります。
晩白柚の主産地は、熊本県八代地域で全国生産量の97%を占めるので八代の特産品と言って良いでしょう。
晩白柚は、文旦(ザボン)の一種ですが、文旦(ザボン)のほうは、高知県が、主産地で全国生産量の90%を占め、晩白柚とは、別物(似て非なるもの)と考えたが良いでしょう。
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ちなみに八朔の主産地は、和歌山県で全国生産量の68%を占めています。
晩白柚の原産地は、マレ-半島らしく1930年に台湾の株が、鹿児島県の果樹試験場へ白柚(ぺいゆ、ザボンのこと)として導入されました。
晩白柚(ばんぺいゆ)と呼ばれる名前の由来は、台湾で果肉の白いザボンを白柚(ぺいゆ)と呼んでおりザボンa0212807_17342554.jpgより完熟するのが、遅かったので晩生の白柚つまり晩白柚と呼ばれるようになりました。
熊本県八代地域の特産品となったのは、昔から在来種サボン(文旦)の生産地で晩白柚生育の最適地であったこと、鹿児島県(の果樹試験場)に近かったこと、農家の方々の生産意欲が高く品種改良や栽培技術のカイゼン努力を怠らなかったことだろうと推察します。
晩白柚の皮をむき、果肉がしっかり絞まった甘酸っぱい味に舌鼓を打ちながら、これからさらに経済発展する東アジアにおける日本農業の実力(立ち位置)を考えていました。
浮羽の友人が、経営する果樹園で収穫されるブドウや柿も絶品!です。
今のところTPP(環太平洋パートナー12か国)の仲間に入れてもらえない中国、すねて入らない韓国、いずれ入るa0212807_17351583.pngASEAN(東南アジア諸国連合10か国)など現在の世界経済の流れをしっかり俯瞰すれば一目瞭然、拡大TPP経済圏の巨大マーケットが、目の前にあります。
‘ジャパン・クール’は、何もハイブリッド自動車やAIロボット、ハイテク精密機器(高性能トイレット)だけのものではなく、次世代日本農業が、明るいことを全国農協組織の元営業職員として働いていたころの実体験(こちら)から私は、知っていますので気候風土に支えられた日本農協の未来を非常に楽観しています。
年金暮らしの私が、個人的に心配しているのは、やがて八代の晩白柚、和歌山の八朔、浮羽のぶどう・柿などが、東アジアの富裕層の口にしか入らない高級果実になるかもしれないことだけ‥老婆心かな?
by blues_rock | 2016-02-12 00:12 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
私の印象ながらこの歓迎には、モンサント社の思惑、つまり生活クラブを‘ライフ・クラブ’という名の日本の消費者団体と勘違いし日本の消費者向け遺伝子組換え(GMO)のPRチャンスと捉えたのではないかと推察します。
a0212807_2162577.jpgアメリカでは、生産された大豆のほとんどが、食用油の原料なので遺伝子組換えの表示義務はないこと、遺伝子組換え(ラウンドアップ・レディ)種子は、モンサント社の除草剤「ラウンドアップ(農薬)」にしか除草剤耐性(雑草だけを枯らす効果)がなく、種子と農薬をセットにしてモンサント社から購入しなければならないこと、トウモロコシは、食品(スナック菓子やポップコーンなど)原料とする場合、遺伝子組換え(GMO)有無の表示義務があること、除草剤耐性作物は、大豆・トウモロコシ・綿・ナタネの4種類であることなa0212807_2232784.jpgどを丁寧に話してくれました。
モンサント社のビジネス・モデルは、世界の急激な人口増加を計算に入れた食糧増産プログラムにより自社の除草剤と殺虫剤に耐性をもつ遺伝子組換え作物種子の特許を独占(種子支配)し、莫大な利益確保が永続的に投資戦略に基づいています。 (参考:フランス映画「モンサントの不自然な食べもの」の公式サイト)
遺伝子組替え(GMO)の技術は、2つ、「アグロバクテリュウム法」と「パーティクルガン法」で、前者は、プラスミドa0212807_226696.jpgという運び屋DNAを使う方法、後者は金の微粒子に遺伝子を入れ銃で打ち込む方法があります。
質疑の中で、一行から「パーティクルガンによる遺伝子組換えで入ったDNAの換わりに出たDNAもあると考えるが、DNAを特定できるか?」の質問には、ノーコメント(‥できていないと推察)、さらに続けて「遺伝子組換えした結果、モンスター(‥組換え失敗を意味するこの言い方が最後まで気に入らない様子)もできると思うが、どんなものか?」の質問に、必要な成果だけを残し失敗したデータは、全部捨てるので分からない(よってそんなデータもない)との答えに、a0212807_2264891.jpg質問者から「莫大な予算をかけ研究している遺伝子工学の技術者は、貴重なデータを廃棄したりしない。あるはずだ。」と続けるとモンサント本社の広報官は、顔を紅潮させエキサイト、ニベもなく「ない」と否定しました。
同席し聞いていた私も‥植物(草)が枯れ、虫が死ぬ農作物を食べて大丈夫?アレルギー反応はないの?安全性の証明が不十分では?成果を急ぎ研究データの捏造はないの?など素朴に感じました。
a0212807_2273416.jpg遺伝子の働きは、極めて複雑で繊細、何が起きるか分からない(突然変異する)という未知の領域も多く、世界中の消費者が、いまモルモットになっているのでは?‥という疑心暗鬼(リスク)を考えると表向き‘世界の飢餓を救う’農業ビジネスの裏にあるものの正体も何やら透けて見えるようにも思います。
「食の安心」や「食品の安全」については、今まで私たちの知らないところで数多くの事件が起き、今も外食産業a0212807_2283424.gifや食品業界では、立て続けに事件が発生、これからも私たち消費者を巻きこむ食品事件は、次々とニュースになることでしょう。
食品事件の被害者にならないためには、わが身(と愛する家族)は、自分の手で守るという気概と智恵を日ごろから身につけておかなければならないと思います。
この続きは、長くなりますのでこちらをご参照くださると光栄です。
by blues_rock | 2015-02-10 00:10 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
食の安心≠安全「日本の台所‥BSEのいま」を書いて、すっかり時間が、経ってしまいました。
今夜と明日夜、二夜連続して、以前の記事「食の安心≠安全(下)」でお知らせしました「日本の台所‥遺伝子a0212807_1975238.jpg組み換え食品の氾濫」について、10年前の2004年9月、私が、アメリカで見聞した遺伝子組換え(GMO)農作物の作付け状況を憶い出しながら「日本の台所」の続編をレポートします。
あれから10年、私たち消費者が、もはや戻れない(かもしれない)遺伝子組換え(GMO)食品に囲まれた日本の台所事情は、深刻です。
この深刻さの本質は、リスクも踏まえ私たち消費者が、何も知らない(知らされていない)ということです。
a0212807_1983559.jpgでは、遺伝子組換え(GMO)食品の‘何が問題’なのでしょうか?
まずひとつは、遺伝子組換え(遺伝子操作=GMO)の安全性‥つまり遺伝子操作の危険性はどうなのか、‘バイオハザードはない’と本当に言い切れるのかなど、消費者の安全が、保証されていないこと、もうひとつは、なぜ農作物(大豆・とうもろこし・ナタネなど穀物)の種子(タネ)を遺伝子組換え(GMO)する必要があるのか?‥理由は明解、ものすごく儲かるa0212807_19113420.jpgビッグ・ビジネスだからです。
その代表が、アメリカのモンサント社で遺伝子組換え種子の世界シェアは、なんと90%!という超独占企業です。
2014年現在、アメリカで収穫される大豆の93%、トウモロコシの88%、綿の94%が、遺伝子組換えの種子(GMO種子)により生産されa0212807_1916256.jpgた大豆・トウモロコシ・綿です。
さらにカナダが、世界の主生産地であるナタネ(キャノーラ食用油)の97.5%、オーストラリア産綿花の99.5%は、遺伝子組換え(GMO)の食用オイル(ナタネ油・サラダオイル)でありコットン製品なのです。
モンサント社は、いまでは使用禁止になった毒性(発ガン性)の高いPCB(ポリ塩化ビフェニール)を独占製造・販売していました。
ベトナム戦争では、ジャングルに散布する枯葉剤を軍事物資としてアメリカ軍に大量供給し大企業になった会社a0212807_19163766.gifでもあります。
私は、2004年9月生活クラブ生協の皆様方とセントルイスのモンサント社研究所を訪ねました。
森のような広い敷地の入口ゲートで厳しいチェツクを受け大きな研究所施設に入りました。
アポを入れていたとはいえ歓迎されまいと期待していませんでしたが、予想に反して大歓迎され一行顔を見合わせビックリ仰天、挨拶もそこそこになんと4時間も研究所の施設や実験中の遺伝子組換え(GMO)作物の生育状況、さらに遺伝子組換え(GMO)についての丁寧な説明と質疑応答の時間まで設けてくれました。(後編に続く)
by blues_rock | 2015-02-09 00:09 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
a0212807_19322389.jpg空からPM 2.5が、ワンサカ降って来るいまの時代‥私たちの不安は、原発の放射能対策も課題ながら大気を汚すPM 2.5の方が、むしろ緊急の身近な問題です。
私たちは、中国から飛来するPM2.5を憂慮しながら、快適な暮らし、便利な生活にどっぷり浸り、それによりジャンジャカ排出するCO2が、地球温暖化、住環境破壊の元凶ということを忘れています。
あっそうなん、だったら昔の不便な暮らしを辛抱し、寒さ暑さをガマンする生活は、もうできそうにないのでアキラメタ‥と死ぬ覚悟ならいざ知らず、これからという次の世代にとって人生そう簡単に諦め切れるものではないでa0212807_1933536.pngしょう。
今夜は、消費者にあまり知られていない、そして目に見えない(もう戻れないかも知れない)日本の台所について書こうと思います。
咽喉(のど)もと過ぎれば、熱さ忘れると言うものの、それでもあの大騒ぎはどこへ行ったのと言いたくなるのが、‘狂牛病’(BSE)で、まったくニュース(話題)にならなくなりました。
‘狂牛病’(BSE)は、18年前の1996年、イギリスでクロイツフェルト・ヤコブ病 (注:①異常プリオン・タンパク質により発症、アルツハイマー認知症の症状に酷似 ②潜伏期間が長く発症したら治療法なく致死 ③世界患者225人うちイギリス176人、日本1人)の原因が、BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)に由来すると判明、感染の疑いのある370万頭の牛が、殺処分焼却されました。
a0212807_19561552.png2000年を境に世界のBSE発症牛は、激減しますが、発生国のイギリスは、2001年18万頭のBSE発症と感染牛100万頭を発表しました。
アメリカは、年間9千万頭の牛を飼育する肉牛ビジネス大国ですが、2001年になってアメリカ農務省が、しぶしぶBSE感染牛1頭(1/90,000,000)を発表しました。
大牧場(肉牛加工会社)と農務省が、肉牛業界をコントロールしているアメリカでは、‘狂牛病’(BSE)発表のパニックで肉牛ビジネスが、大損失を被ることから‘BSE?何それ?’と言った態度です。
a0212807_19571161.jpg日本のBSEパニックは、記憶に新しいことと思いますが、国民のBSE騒ぎに農水省は、輸入牛も含め国内で流通する肉牛の「全頭検査」を義務付けました。
これにクレームを付けたのが、アメリカ政府(農務省)です。
アメリカに日本向け輸出牛肉の「全頭検査」などあり得ないこと、全頭検査でBSEの安全確認を義務付ける日本側の要求を認めるはずはありませんでした。
アメリカのポチと揶揄(やゆ)された首相は、「私に任せてもらえれば、何とかします。」と阿吽(あうん)の呼吸で応え、熱しやすく冷めやすい日本の国民性を生かし、狂牛病(BSE)が、まだ解決されないのに、ホトボリの冷めた2013年(昨年)7月1日、約束通り「全頭検査」を撤廃しました。
a0212807_19575092.jpgBSE検査は、「生後48か月齢(4年)を超える牛に限る」と網目の粗い実効性のない法律に改定、事実上BSE検査を廃止しました。
狂牛病(BSE)の発生要因となる異常プリオン・タンパクは、本来草食動物である牛のエサに肉骨粉(屠殺された家畜の廃棄部位をパウダーにしたもの)を混ぜ給餌、牛の成長効率を高める濃厚配合飼料による‘共喰い’が、BSEの原因であると指摘する専門家もいます。
a0212807_1959951.jpg「食の安心≠安全」の実態は、他にもいろいろあり、考えていたらイヤになることばかりですが、私たち消費者は、自己防衛のため自分の食べる肉や魚、野菜や果実、加工食品の添加物・調味料などの由来を調べ、価格を良く見て、その理由を知り、他人(ひと)任せにせず自己の責任で食事をおいしく食べることが、「食品の安心と安全」という厄介な代物を解決する唯ひとつの道と私は思います。(こちらに続く)
by blues_rock | 2014-11-17 00:07 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
昔から「イワシの頭も信心」(こちら)と言いますが、イワシの頭を神仏(かみほとけ)と崇(あが)め奉(たてまつ)り信じている方も、‘ホントカナ?’くらいの気持ち(知的好奇心)は、あったほうが安全ですよと昔農業団体で働いていた者として、余計なお世話ながら忠告したいと思います。
a0212807_032363.jpg「信じる者は救われん」と言いますので、イワシの頭を盲信する人は、イワシの頭を疑いませんから赤子より容易(たやす)く騙されるでしょう。
「儲」(もうけ)という漢字は、「信+者」の合体でできた文字でも分かるとおり‥儲けるためには、とにかく信者(ファン)を増やすこと、すべての宗教団体が、そのために教団あげて血眼(ちまなこ)になり、委細構わず勧誘しています。
話が、逸れてしまいましたので「食の安心≠安全」に話を戻します。
有機栽培のために土に鋤きこまれる「有機質」肥料つまり堆肥(たいひ)とは、何なのか、今年6月10日の拙ブロa0212807_0324266.gifグ「モンシロチョウ(紋白蝶)」(こちら)で少し触れましたが、「有機質(堆肥)+無農薬=安全・安心」と思いこむ
のは、少しヤバイと思います。
生半可な知識の鵜呑みや有機説明書の丸飲みは、宗教と一緒で、自分の‘安心’には、大いに役立ちますが、果たして‘安全’なのか、というと、その保証はできません。
なぜか?‥野菜や果物の有機栽培は、有機質土壌の畑で栽培されますが、畑に鋤きこむ堆肥は、畜舎内で牛・豚・鶏など家畜の糞尿とワラ・オガクズが、混ざった排泄物を堆肥小屋で長期間発酵させ、有機質に分解生成させたものです。
a0212807_0331727.jpgつまり、有機栽培野菜・果物の ‘安全の証明’には、畑に鋤きこまれた堆肥の由来を知ると同時に、「家畜の餌(配合飼料)」の製造記録の履歴(トレサビリティ)、「畜舎で使用される消毒薬、殺虫剤」、「家畜の病気に投与する抗生物質、ワクチンなど治療薬」が、すべて明らかにされなければなりません。
家畜への投薬は、正確な記録さえあれば、履歴確認できますが、家畜のエサである「配合飼料」の製造履歴は、たいへん厄介で難解な代物です。
a0212807_0335118.jpg日本の畜産農家が、家畜に与える「配合飼料」の主原材料には、ほとんどアメリカ産のトウモロコシと大豆が、使用されています。
現在、アメリカで生産されるトウモロコシの88%、大豆の93%が、「遺伝子組換え(GMO)」のトウモロコシと大豆です。
参考までに、カナダが、主産地のナタネ(キャノーラ食用油)の97.5%、オーストラリア産綿花の99.5%が、「遺伝子組換え(GMO)」の食用油(ナタネ油・サラダオイル)であり綿製品なのです。
私たち消費者の日常生活を取り巻く供給(生産・製造)環境は、「遺伝子組換え(GMO)」農産物とそれを主原料とする商品が、メインとなり、私たちは、もう以前のような消費環境に後戻りできない現実の中で暮らしていますので、もう少しスペースを割いて‘遺伝子組換え農作物’の現況(真実)については、「食の安心≠安全」の続編として近いうちに書きたいと思います。
(参考) 左の本は、白井和宏著「家族に伝える牛肉問題」‥私が生活クラブ生協連合会を担当している時、白井氏の依頼で、確か第7章と第8章の原稿書きを手伝った本です。
その時のことを憶い出しながら続編「日本の台所‥BSEのいま」と「日本の台所‥遺伝子組み換え食品の氾濫」(近日中)を書きたいと思います。
by blues_rock | 2014-11-02 00:02 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
漁業でも‘おもしろい事例’が、ありますので皆様方は、どう考えられるか、ご紹介したいと思います。
兵庫県明石市は、瀬戸内海の漁港として有名で、とくに「明石の鯛(タイ)」、「明石の蛸(タコ)」といえば、海産物のブランド品として消費者に人気があり、瀬戸内海で漁獲された鯛や蛸は、明石港に水揚げされ、明石の鮮魚市場に並ぶと当然プレミアムが、付いて高い価格で取引されます。
a0212807_20292158.jpg以前、私の出席した農林水産省主催「産地・食品表示説明会」の質疑応答で、漁業関係者の方が、手を挙げて「明石港で水揚げすれば、すべて‘明石の鯛’と表示して良いか?‘明石の海’とは、どこまでを言うのか?(‥明石海峡の向こうは淡路島だが、淡路島沖も明石の海で良いか?と皮肉もチクリ)明石沖合は、‘鯛の養殖’も盛んで海の荒れた日に逃げた鯛が、一本釣り漁師の針にかかると‘明石の天然鯛’として高価格で取引されるが、これは、表示違反にならないのか?」と質問しました。
ひな壇に並ぶ数名の農水省キャリア官僚は、しどろもどろ‥私は、ニヤニヤしながら聞いていましたが、ついにa0212807_20383216.png農水官僚の一人が、開き直り「皆さん方、プロでしょ!? 明石沖は、明石沖ですよ、天然鯛と養殖鯛くらい皆さん方、見たら分かるでしょ!?」と逆ギレ答弁していました。
他にも大笑いするような「食の安全と安心」にまつわる話題が、テンコ盛りにあります。
「食の安心≠安全」を平たく言えば‘安心’とは、「個人の心に関わること」つまり個人の問題です。
一方‘安全’は、万人に共通する明確な基準が必要です。
それには、消費者ダレでも理解できる‘具体的な表示’や‘数値による説明’が、求められ、秘伝のタレ、企業秘密(秘密は特許取得すべし)などの言い逃れは、許されません。
つまり、安心と安全は、「≠(イクオールではない)」ということです。
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消費者が、安易に信じる根拠のない「食の安心と安全神話(思い込み)」は、私たちのまわりにあまりに多く、書き切れないので「食の安心≠安全」の具体的な事例に、ポイントを絞りたいと思います。
「安心」というものは、一人ひとりの顔が違うように、心(気持ち)にも違いがありますので、消費者(つまり自分)の価値観が、最優先し選択した結果は、当然すべて自分の責任です。
a0212807_20425527.jpg「安全」は、消費者(この場合他人)に安全の証明できるもの、安全であることの説明責任を果たせるものでなくてはなりませんから、当然その結果次第では、すべて生産者(製造会社)が、法的責任を負うことになります。
具体的事例を挙げれば「有機」(有機栽培、有機農畜産物)というものの曖昧さです。
ほとんどの消費者は、‘有機表示’された野菜や果物、有機原料使用と記載されたシールを安易に信じ、多少価格が、割高でも有機信者(ファン)は、喜んで購入し、満足度の高いものを食べた心理効果は、抜群で「さすが、有機生産物だ、おいしい!」とハッピーになり‥万事、めでたし、めでたし、です。(へ続く)
by blues_rock | 2014-11-01 00:01 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
食欲の秋に無粋ながら、今夜から三夜連続で「食の安心≠安全」は、私たち消費者の願う‘食の安心’と消費者の求める‘食の安全’は、「イクオール(同じ)ではない」というお話をします。
天下の大ドロボウ石川五右衛門は、「石川や 浜の真砂は 尽きるとも 世に盗っ人の 種は尽きまじ」と桃山時代、太閤秀吉の科した釜ゆでの刑を前に、辞世の句を詠いました。
a0212807_2021798.jpg4百数十年後の平成の世にも農畜産物包装加工・食品製造業界の‘詐称・偽装’による盗っ人のような犯罪行為が、性懲りもなく相変わらず続いています。
私も農協組織で働いていたころ、国内農畜産物の‘産地表示詐称(偽装)問題’や‘食品製造偽装事件’に遭遇、国(農林水産省)から8回の業務改善命令を受け(その後も業務改善命令は続きました)、そのころ私が、担当していた生活クラブ生協への謝罪と説明のため対応に追われたことがあります。
実際現場でお詫びの対応をしていて‘詐称・偽装’と言っても一様ではなく「悪質なもの」(明らかに詐欺行為、犯罪行為)もあれば「単純ミス」(うっかりミス)と千差万別、さらには「笑ってしまうようなもの」まで枚挙に暇(いとa0212807_204625.jpgま)がありません。
生産者ならびに製造会社が、金銭目的、利益目的のため、赤の他人(消費者)に詐欺や偽装行為を行ない取引相手に甚大な被害を与えたら、これはもう明らかに‘刑事犯罪’です。
笑ってしまうような事例は、それこそ山のようにありますが、一つの例を挙げれば、国産タマネギの産地として有名な北海道のある農協が、東京の大手スーパーと産地指定したタマネギの大口取引を契約しました。
あいにく、その年は、指定した産地のタマネギ生育が悪く、契約した数量の半分も収穫に至りませんでした。
a0212807_2094776.jpg困った農協の担当者は、日ごろから何かと農産物の品質・企画に厳しくクレームの多い鬼バイヤーの顔を思い浮かべ、タマネギ生育不良による契約数量の変更を言い出せずにいました。
そこで隣接する農協から不足分のタマネギを購入、自分の農協の出荷箱に入れて契約数量通りを納品しました。
北海道の大地(畑)で同じタマネギの種子と同じ生産環境で生産されたタマネギに品質のバラツキはなくバイヤーも満足、消費者にも「さすが北海道**農協産のタマネギだ、美味しい。」と評判で大手スーパーの契約数量は、あっという間に売り切れました。
それから数か月後の外部検査で**農協産タマネギの生産量と出荷量に相違があると指摘され、北海道**a0212807_20401768.jpg農協産タマネギの‘産地表示違反’がバレました。
激怒したのは、 ‘産地偽装’ とニュースで、社名と店舗の映像が、流れた大手スーパーでした。
乾シイタケ(右写真)も産地表示偽装の多い農産品の一つで消費者の‘大分産’神話が、大分県の生産量よりも多い流通量を支えていると私は思っています。
‘天日干し’も天日で乾燥したということではなく、包装する前に短時間日光に晒したという意味です。
マスコミも火事場で騒ぐ野次馬のように一過性のニュースで取りあげるだけ、品質(原産国・原材料)・賞味期限・製造年月日の表示違反、農産物・畜産加工品の産地偽装など、その背景と問題の核心に迫るジャーナリズムの役割を担うメディアが、少なすぎるように思います。(へ続く、こちらは参考まで)
by blues_rock | 2014-10-31 00:00 | 自然/農耕/食料 | Comments(1)
a0212807_0414980.jpg神奈川県大和市にある農協の青果物直販施設で働いていたころ、私の担当する生協から食の安全に対する取組みとして、有機質肥料と無農薬(現実は減農薬)栽培の春キャベツを供給して欲しいという依頼を受けました。
さっそく生協から提示された有機無農薬キャベツ生産の諸条件を共同購入契約書にして横浜市近郊のキャベツ生産農家と契約栽培、有機無農薬の春キャベツ生産に取り組みました。
冬の寒さが緩むころに結球した春キャベツは、三寒四温の気候の中でスクスク育ち大玉の見事な春キャベツにa0212807_0424450.jpgなりました。
早朝、畑から採った大きな春キャベツの外葉は、できるだけ残すようにして組合員に届け、事務所で伝票の整理をしていると担当の私のところへ生協から‘クレーム’の電話が入り「組合員からキャベツに‘虫喰い’の痕(あと)が目立ち、生きた虫もまだ数匹いて気持ちが悪いと怒っている。早く何とかして欲しい。」とお叱りを受けました。
すぐに現場に行き問題のキャベツを手に取って見ると虫喰いの回りに青虫が、数匹ゴソゴソと這っていました。
「これは青虫で無農薬(実際は何倍も水で希釈した減農薬)の証明です。」と私、「アオムシ?何それ?」と怪訝a0212807_0432837.jpgそうに私を見る都会育ちの若い生協組合員の方に「青虫は、モンシロチョウの幼虫でモンシロチョウが、キャベツに産みつけた卵から孵化したモンシロチョウの赤ちゃんです。」と伝えると「はぁ‥そうでしたか?‥知らなかった。」の一言であっさり解決しました。
ついでに‘有機栽培’の有機質肥料についても「家畜(主に牛・豚・鶏など)の糞尿をワラ・オガクズと混ぜ合わせ発酵させた肥料のこと」と言わずもがなの話をしたところ、件(くだん)の若い母親は、唖然として「・・・」でした。
by blues_rock | 2014-06-10 23:58 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)
a0212807_22113666.jpg昔、小規模複合農家(お百姓)だった私のウチは、8反歩(80㌃)の農地で表作の水稲と裏作に小麦、4頭の乳牛、数頭の豚、山羊、ニワトリなどの家畜類‥ペットに犬・猫、ペットではありませんが青大将(家ネズミを捕る益蛇)を飼っていました。
子供心にうれしかったのは、春先から初夏(田植えシーズン前)にかけて‘養蜂’と云ってもミツバチ(在来種の日本ミツバチ)の巣箱を
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置いただけのシンプルなものでしたが、菜の花から蓮華草(レンゲソウ)の季節までベットリ蜜におおわれた蜂の巣の欠片(カケラ)を大人から貰えることでした。
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蜜蝋を両手でつかみベトベトさせながら口に入れたときの天にも昇る美味しさは、‘甘い食べ物’に餓えていた幼い子供心に感激でした。
ミツバチは、セミ・トンボ(ヤンマ)とともに私をノスタルジーへ誘う大切な昆虫です。
by blues_rock | 2014-05-28 00:09 | 自然/農耕/食料 | Comments(0)