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心の時空

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a day in my life

銀の月

20年余り前、当時住んでいた船橋の骨董店で、2箇所に燻(いぶし)銀色した銀直し痕のある得体の知れない熊川茶碗(こもがいちゃわん、朝鮮から渡来した高麗茶碗のひとつ)を衝動買いしました。
その時、どことなく薄汚なく見えたのは、焼成不足(生焼け)による出来損ないのだからだろうとと勝手に考えて
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長い間放置していました。
福岡に移り住み、金継ぎで出会った目利きの方々に、正体不明の茶碗を見ていただき、焼成窯元を尋ねてみましたが、どなたも一様に「分からない」のとのことでした。
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玄洋窯(こちら)陶工の冨永さんにお願いして生焼け茶碗を再度焼成してもらったところ、薄汚れた灰被り茶碗の生焼け釉が、白く発色しました。
2箇所のキズ痕のうち、口縁の外にあるキズに金箔粉(消粉)を、口縁内側のキズは、白い雲の間に現われた
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月に見立て、銀を蒔き「銀の月」と風流に洒落てみました。
by blues_rock | 2017-05-09 00:09 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)