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ヒットラー (Hitler The Rise of Evil) 後編  シネマの世界<第793話>

ヒットラー (Hitler The Rise of Evil) 後編  シネマの世界<第793話>_a0212807_2043935.jpg次第にヒットラーは、政治活動にのめり込み国家社会主義ドイツ労働者党(通称 ナチス)を結成、民衆の貧困による苦しみをユダヤ人敵視の演説で民衆を煽り扇動して行きました。
そして1923年、ヒットラー率いるナチス党が、ミュンヘンで武装蜂起しバイエルン州政府の転覆を謀るクーデター(ミュンヘン一揆)を起こすまでを第一部で描いています。
「ヒットラー 第2部:独裁者の台頭」では、ミュンヘン一揆で逮捕投獄されたヒットラーですが、裁判で持ち前の雄弁なアジテーション演説で裁判長以下聴衆を魅了、ヒットラーは、これまでの暴力闘争から政治闘争へ戦術転換するもあらゆる権謀術数を駆使して国民選挙でナチスをドイツ議会の第ヒットラー (Hitler The Rise of Evil) 後編  シネマの世界<第793話>_a0212807_2055980.jpg一党にしました。
ナチス政権で首相(事実上の独裁者)となったヒットラーですが、ドイツの国家元首で老獪なヒンデンブルグ大統領(ピーター・オトゥール)との政治的駆け引きやプライベートでの姪ゲリに対する叔父ヒットラーの異常な性的執着(ゲリは耐えきれずに拳銃自殺)を描いています。
さらに第2部では、原題である「Hitler The Rise of Evil」(悪魔の出現)の象徴として「長いナイフの夜事件」と呼ばれるナチスの同志を騙し討ちヒットラー (Hitler The Rise of Evil) 後編  シネマの世界<第793話>_a0212807_207441.pngにする“粛清”(集団暗殺)が、描かれています。
ナチスの党軍事組織であった突撃隊の隊長レーム(ピーター・ストーメア)以下主要幹部の粛清やヒットラー独裁とナチスの邪魔になるすべての政治家の暗殺事件です。
全編(第1部、第2部)を通して、「キレたら手に負えない」人物を演じさせたら天下一品の名優 ロバート・カーライヒットラー (Hitler The Rise of Evil) 後編  シネマの世界<第793話>_a0212807_2085539.jpgルが、まるでヒットラーの悪霊にとり憑かれたような鬼気迫る演技を披露、ただお見事!の一言(映画ファン必見)です。
悪魔の化身のごときヒットラーの蛮行と悪行の数々は、真っ当なドイツ人同胞は、おろかユダヤ人、ロマ民族(ジプシー)、有色人種、民主主義者、自由主義者、社会主義者、障害者たちすべての人類に及びました。
ヒットラー (Hitler The Rise of Evil) 後編  シネマの世界<第793話>_a0212807_2010627.jpgそして、ヒットラーの最期は、スイスの名優ブルーノ・ガンツ(1941~)が、「ヒトラー 最期の12日間」で名演していますのでぜひご覧ください。
併せてご覧になると今からわずか72~90年前の世界で何か起きたのか、世界の凄惨な戦争の歴史が、良く理解できると思います
ヒットラー (Hitler The Rise of Evil) 後編  シネマの世界<第793話>_a0212807_20133451.jpg2017年も間もなく終わろうとしています。
日本では、戦争の時代であった昭和が、遠くなり平成もおわり、新しい元号に変わります。
いま世界を見回すと1910年代から1930年代、世界大恐慌により次第にキナ臭いポピュリズムの蔓延し始めた時代、当時の衆愚な国民(おバカな国民)は、その民度レベルの暴力的で勇ましい大統領や首相を嬉々として選んでいました。
ヒットラー (Hitler The Rise of Evil) 後編  シネマの世界<第793話>_a0212807_20141635.jpg ‘いつか来た道’‥ いま世界は、そんな雰囲気を漂わせながら移ろっていますが、私は、内心「どうか私が、生きているうちは、戦争など勃発しませんように」と無信心ながら天の神様(宇宙)に祈る毎日です。
 
by blues_rock | 2017-12-13 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(2)
Commented by j-machj at 2017-12-12 22:31
こんばんは。

僕は、このロバート・カーライルが演じるヒトラーは、「第1部:我が闘争」の方は、レンタルで観ましたが、第2部の方は、何故か?レンタルがなかったので観ていません。

僕は、大和民族もゲルマン民族も優秀な民族だと思っていますが、その二つの民族が、同じ時期に道を踏み外したのだから、人類の歴史はこれから先どうなるのか? 道が見えて来ませんね。

ニュースは全部を一度には報道しきれませんから、今は日馬富士の暴力事件一色ですが、トランプ大統領によってエレサレムがイスラエルの首都に認定されたことで中近東やヨーロッパは、どう動いているのか?気になるところです。
Commented by blues_rock at 2017-12-14 00:06
こんばんは、コメント、ありがとうございます。
先日、ふらり車で三瀬街道の一人旅( j-machj さんに比べ近場ながら)をしてみました。
石釜の梅屋に寄りトンネル抜けてすぐ左にあるアンティークモール、そして三瀬そば街道(西国御領 風羅坊)と博多には、遠くに行かずとも海と山、クールな場所が、たくさんあるものだと東京暮らしの長かった私は、感心(感謝)しています。
ヒトの不幸は、蜜の味と云いますが、日本のテレビニュース(私はテレビをもちませんので詳細不明ながら)や新聞の社会面には、暴力や事件・事故、タレントの下ネタ騒ぎなど‥一般市民の大切な人生や社会生活に不必要な記事が、多過ぎるように思います。
世界では、国民を丸ごと突然不幸にする出来事が、多発しているのに‥と老婆心ながら心配しています。
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by blues_rock