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心の時空

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ヒットラー (Hitler The Rise of Evil) 前編  シネマの世界<第774話>

a0212807_19374697.jpg人類が、犯した最悪の象徴であるナチスドイツ(第三帝国)の独裁者ヒットラーとナチスの過ち(大罪)は、戦後(ヒットラーの自殺によるナチスドイツの滅亡)から72年経った現在(いま)も忘れられず、これからもたくさんの反ヒットラーと反ナチズム映画が、製作され続けていくことでしょう。
戦後ドイツにおいて、ヒットラーとナチズムを讃えるような政治活動は、過ってドイツの国民とヨーロッパ諸国の人々を不幸にし、国家を崩壊させた反社会的な行為としてドイツ国家が、法律で厳しく禁じているので、ヒットラーとナチスへのシンパシー(共感)映画は、ドイツで製作されることはありません。
a0212807_19485347.jpgそれに比べ日本は、戦後、民主国家として亡国に至らしめた戦前の大日本帝国主義軍事独裁国家が、犯した大罪(数多の愚挙)を未だ総括していない(アメリカと連合国による東京裁判はありましたが、日本国民自らその戦争責任を問う戦争裁判は、戦後まだ一度も行われていない)のでノスタルジックな戦前への懐古趣味やセンチメンタルa0212807_19493516.pngで幼稚な愛国主義が、いまだに跋扈(ばっこ)するのでしょう。
さて、この2003年製作のカナダ・アメリカ合作映画「ヒットラー (原題 Hitler The Rise of Evil 悪魔の出現)」は、テレビ放送用の映画ながら長編映画にも引けを取らない大作で「第1部:我が闘争」、「第2部:独裁者の台頭」と2部構成で製作されスケールが、大きくリアリa0212807_1950662.jpgティと臨場感のある映像は、ド迫力のスペクタクル歴史映画でした。
アドルフ・ヒットラーを演じるのは、イギリスの名優 ロバート・カーライル(1961~ 1997年ペーソス溢れるコメディ映画「フル・モンティ」主演、2015年「バーニー・トムソンの殺人日記」は初監督・主演)で、悪魔の独裁者ヒットラーが、まるでロバート・カーライルに憑依しa0212807_19504126.jpgたような怪演をしています。
監督が、カナダのクリスチャン・デュゲイ監督(1956~、主にテレビ放送映画の監督、2000年長編映画「アート・オブ・ウォー」を監督)で、共演は、ヒンデンブルグ大統領役にイギリスの名優ピーター・オトゥール(1932~2013、何と云っても1962年の名作「アラビアのロレンス」です)、レーム突撃隊長役をスa0212807_19512634.jpgウェーデンの名優ピーター・ストーメア(1953~)、ヒットラーから溺愛されるも自殺した姪のゲリ役をアメリカの女優ジェナ・マローン(1984~)など他にも名優(名女優)たちが、大勢出演しています。
「ヒットラー 第1部:我が闘争」は、ヒットラーの屈折した少年時代、画家になるためウィーンに行き美術学校を受験するも失敗した青年時代さらにこの屈辱(一歳年下のエゴン・シーレは合格、ヒットラーが退廃芸術として嫌う理由のひとつ)に耐えきれずミュンヘンに出て絵描きになるa0212807_1952662.jpgも生活苦で挫折、この屈辱と挫折感が、ヒットラーのなかで鬱屈しユダヤ民族への反感(社会諸悪の根源はユダヤ人にあるという反ユダヤ主義)となっていきます。
当時のドイツは、第一次世界大戦の敗戦で国民経済が、崩壊し大不況により民衆の生活は、困窮していました。(後編に続く)
by blues_rock | 2017-12-12 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)