漆芸、遊戯の世界
指で触れるとガラス質のニュウの一部に少しザラつくところは、あるもののそれが、反って‘おもしろい’と思い、さっそく色漆5種(紫・青・緑・赤・黄)で2、3回拭き分けて刷り込んでみました。
表面のガラス質についた漆は、きれいに拭き取り乾燥させるとザラつきもなくなり、ニュウに入った漆が、やがて色漆それぞれの面白い線に変わります。
2、3年くらい前の夏、冷たいビールを飲むためにステンレス製タンブラー(THERMOS)を買ったものの、あまりに素っ気ないので、肩から胴まわりまでを青貝と梨子地銀の合わせ蒔絵漆にしてみました。
それ以来、私の普段使いのタンブラーとなり、持ち手の部分の塩梅が、気になると摺り漆をして気ままに使用しています。