ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

コンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>

2016年アメリカ製作のナンセンス・ホラーコメディの怪作「コンビニ・ウォーズ」は、この映画撮影時15歳であったリリー=ローズ・デップ(1999~)が、長編映画に初主演した作品です。
コンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>_a0212807_192255.jpg
映画の見どころは、新人女優 リリー=ローズ・デップが、カエルの子はカエルぶり(栴檀は双葉より芳しの方が適切かも)を発揮、なかなか上手い演技を披露しているところです。
コンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>_a0212807_195243.jpg
デップの名前(ファミリーネーム)のとおり、リリー=ローズの父親は、名優ジョニー・デップ(1963~)で、母親が、若いころコケティシュな魅力で人気のあったフランスの女優 ヴァネッサ・パラディ(1972~ 1999年作品「橋の上コンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>_a0212807_1105799.jpgの娘」)です。
ジョニー・デップの愛娘 リリー=ローズは、眼がジョニー・デップに少し似ているものの母親のヴァネッサ・パラディの若いころにそっくりです。
両親のジョニーとヴァネッサは、10数年一緒に暮らしたオシドリ夫婦(事実婚)でしたが、今は離婚(事実婚だから別居かな)するも二人にとって愛娘リリーの存在は、極めて大きく、今も良いコンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>_a0212807_111427.jpg家族(リリーと弟ジャックの4人家族)のようです。
監督・脚本・編集は、カルト系の異才監督ケビン・スミス(1970~)で映画にもカメオ出演しています。
主演が、リリー=ローズ・デップとスミス監督の娘ハーレイ・クイン・スミス(1999~)の二人、リリーとハーレイは、幼稚園のころからの幼馴染なんだとか、この映画の役柄であるヨガ以外にやる気のないゆるコンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>_a0212807_112579.jpgい女子高生でサボることばかり考えているコンビニのバイト店員ぶりもおかしくスベリ気味のギャグやお馬鹿なボケとツッコミぶり(ドタバタ喜劇のよう)も上手いものでした。
映画の原題「Yoga Hosers」の意味は、‘おバカなヨガ師’とか、同時にカナダ人をおちょくるダブルミーニングもあるのだとか、日本公開時のタイトルが、どうしてダサくくだらない「コンビニ・ウォーズ ~ バコンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>_a0212807_1385161.jpgイトJK vs ミニナチ軍団」というタイトルに変わるのか? 配給会社ハピネットの社長に訊ねたいものです。
映画の後半、ヒトラー似のソーセージ・ミニナチ軍団が、登場しコンビニ店内でアルバイトの女子高生とハチャメチャで奇想天外なドタバタ戦争(コンビニ・ウォーズ)を引き起こす元ネタは、遡ること70余年前の1942年、この映画の舞台であるウィニペグ市で実際にあったナチスドイツコンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>_a0212807_1402796.jpgのカナダ侵攻防衛訓練 「もしもの日」(If Day)にスミス監督が、引っかけてギャグのネタにしたのかもしれません。
あるいは、昨今世界に広がる排他的なナチズムまがいのポピュリズム(衆愚)に対してスミス監督流のナンセンスホラー仕掛けで辛口のブラックコメディとして嗤い飛ばしたのかもしれません。
コンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>_a0212807_142884.jpgスミス監督と旧くからの友人であるジョニー・デップもスミス監督作品であり愛娘リリーの初主演と相俟って怪しい探偵役で出演、ヴァネッサ・パラディもカナディアン・ナチズムについて教える歴史教師役で登場、二人は、娘を前に脱力した軽妙な演技を見せ、怪しい探偵役のジョニー・デップとの絡みのシーンでリリーが、吹き出しそうになるのコンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>_a0212807_1425548.jpgを一生懸命堪(こら)えいる場面もお見逃しのないように、リリーの弟でジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの息子ジャック・ディプ(2002~)も悪ガキのコンビニ客としてカメオ出演、ジョニー・デップ一家総出演の映画です。
1999年の「シックス・センス」、2001年の「A.I.」で、天才子役として名を馳せたハーレイ・ジョエル・オスメント(1988~)も今や小太りのコンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>_a0212807_1441484.jpg28歳、ナチズムの演説をするカナディアンナチス党のリーダー役で出演しています。
マーベル・コミックの元発行責任者でマーベル・コミックの実写映画で製作総指揮を執る著名なスタン・リー(1922~)もカメオ出演 ‥ スミス監督以下どんな頭の構造をしていたらこんにふっ切れたアホウな怪作映画が、できコンビニ・ウォーズ  シネマの世界<第789話>_a0212807_145334.jpgるのかと私は、いたく感心しました。
とにかく映画製作者と出演者全員、無礼講パーティを楽しんでいるようなノリノリの表情なのが、印象的でした。
映画のエンディングでリリーとハーレイ二人の歌うカナダ国歌を昔ロックバンドのギタリストであったジョニー・デップが、ギターでサポートするという親バカのサービスぶり、海賊のジャック・スパロウ船長も人の親でした。
by blues_rock | 2017-12-01 00:01 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

by blues_rock