1970年代初頭、ピンク・フロイドやキング・クリムゾンに代表されるプログレッシブ・ロックと呼ばれるしびれる斬新的なロックがありました。
彼らが、有名になると当時ちょっと変わった前衛的なロックのことを何でもかんでも‘プログレ’と称していました。
それにあやかって今夜は、ちょっと変わった漆芸(と云えるかどうか分かりませんが)を私が、勝手に「プログレ漆芸」と呼んでいる作品をいくつかご紹介したいと思います。
木の根っこに‘拭き漆’したものながら、デンマークの海岸にあるアンデルセンの人魚像に何となく似ていること
から私は、「マーメイド」と呼んでいます。
これを横にするとあら不思議 ‥ ネス湖の怪獣‘ネッシー’のようでもあります。
オリーブ・オイルの細長い空き瓶に、オリーブ色の乾燥砥草(とくさ)を詰め、エアプラントを載せたら色合わせ
の好いプログレ・オブジェに変身しました。
‘ダチョウの卵’をエアプランツ飾りにしてみました。
先日の10月22日 日曜日、台風21号襲来の中、金継ぎ工芸会秋恒例の研修旅行で平戸に行って来ました。
何気に入った生鮮食料店にダチョウの卵(殻9百円、中身入3千円)が、並んでおり見た途端、私は、いま育てているエアプランツの一つとダチョウの卵のコラボレーションが、頭に浮かび「ダチョウの卵から木が生えた」は、生まれました。
もう一つは、友人の娘さん(帯広畜産大学に在学中)から大学で飼育しているダチョウの割れた卵をいただいたきました。
硬いダチョウの卵殻をルーター(ミニ・グラインダー)で整え、漆でつなぎ金継ぎしました。
この金継ぎダチョウの卵にワインのコルクを詰め、エアプランツを飾ると恐竜の卵から生えた原始植物のようで「ジュラシック・パーク」と名付けました。