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心の時空

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ニュートン・ナイト ; 夜に生きる  シネマの世界<第755話>

a0212807_3394736.jpg先週10月6日、シネマの世界<第753話>「ラビング 愛という名のふたり」で「ニュートン・ナイト」、「夜に生きる」については、少し前触れしましたが、ゲイリー・ロス監督(1956~、製作・脚本・原案)の「ニュートン・ナイト」は、アメリカ南北戦争時代に生きた実在の人物 ニュートン・ナイト(1837~1922)が、モデルの歴史ヒューマン・ドラマです。
白人ながら黒人女性と結婚(法律では認められず事実婚)し、さらに逃亡黒人奴隷や白人脱走兵を率い自由のために南軍と闘った伝説の人物 ニュートン・ナイトを名優マシュー・マコノヒー(1969~)が、熱演しています。
白人大地主が、所有する農場で大勢の黒人奴隷を使い搾取していた時代、南部諸州は、南部連合軍(南軍)を組織し奴隷解放を宣言した政府軍(北軍)に抵抗していました。
劣勢の南軍は、兵を集めるため南部諸州の白人貧困農民や黒人奴隷の男たちを強制徴兵していました。
a0212807_3422829.jpg金持ちが、制定した20人以上の奴隷所有者は、徴兵免除という法律に唯々諾々従い犬死にするのは、嫌だと脱走した白人貧農のニュートン・ナイトが、逃げ込んだのは、脱走兵追跡隊が、来ない湿地帯(沼地)でした。
そこには、他の脱走兵や逃亡奴隷たちも逃げ込み身を隠していました。
a0212807_344022.jpgニュートン・ナイトは、彼らを指導、組織化しゲリラ部隊に育てるも容赦ない南軍の攻撃に苦戦していました。
ニュートン・ナイトは、異人種間結婚の禁止法を無視、黒人奴隷の娘と結婚(事実婚)し子供をもうけますが、映画は、その子孫の男性(ニュートン・ナイトの曾孫か)が、黒人混血の血統ということで白人女性の恋人との結婚を裁判で争う(「ラビング」と同じ1960a0212807_3453119.jpg年代と推察)シーンを挿入しながら展開していきます。
次にご紹介する「夜に生きる(リブ・バイ・ナイト)」は、ベン・アフレック監督(1972~)の最新作で、自ら脚本・製作・主演しています。
当初、製作と併せ主演する予定だったレオナルド・ディカプリオ(1974~)は、結局出演せずにプロデューサー(共同製作者)として残り、ベン・アフレックが、監督・脚本と合わせ主演することにa0212807_3461136.jpgなりました。
映画は、禁酒法時代のボストン、主人公が、ギャングのダークなクライムサスペンスながら地元ボストンを舞台にした映画をアフレック監督は、多く撮っています。
クエンティン・タランティーノ監督の作品を数多く手掛けている名撮影監督ロバート・リチャードソン(1955~)は、当時の古いボストンの街並みをシックに撮り、そうかと思えば、映画の舞台が、変わるとその土地を上から空撮して‘舞台回し’のような効果を見る者に与えます。
この映画もまた白人の主人公は、ゾーイ・サルダナ(1978~)演じるキューバ系黒人女性と結婚します。
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この脚本(セッティング)は、ベン・アフレック監督が、現アメリカレイシストWASP政権へ贈った心ばかりのアイロニー・プレゼントと言って良いでしょう。
a0212807_3485425.jpg他にエル・ファニング(1998~、何と云っても「ロウダウン」のエイミー役は、すばらしい!)、シエナ・ミラー(1981~、2016年映画「ハイ・ライズ」)が、出演し好演しています。
by blues_rock | 2017-10-12 04:12 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)