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心の時空

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ドリーム  シネマの世界<第754話>

セオドア・メルフィ監督(1971~)は、コマーシャル・フィルム(CF)出身のベテラン監督で、これまでに100本を超えるCFを制作しています。
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メルフィ監督(製作・脚本)の長編最新作「ドリーム」(原題「Hidden Figures」隠された数値)は、マーキュリー計画 (1959~1963)と呼ばれアメリカが、国を挙げて取り組んだ有人宇宙飛行計画を陰で支えた(たいへん重要なa0212807_16145091.png役割を果たした)実在の黒人女性3人をモデルに描いたノンフィクション伝記映画です。
オーストラリアのベテラン女性撮影監督マンディ・ウォーカー(1963~)が、メルフィ監督のテンポの好い演出を受けて当時の実写映像(ニュースやドキュメントフィルムなど)も交え、主人公となる黒人女性3人の過去をセピア色、彼女たちの現在a0212807_16162314.jpg(1960年代)をカラーで撮りドラマの展開にメリハリを付けています。
「ドリーム」の原作、ノンフィクション小説の「Hidden Figures」を脚本と演出のメルフィ監督は、当時アメリカの国家的大事業であったマーキュリー有人宇宙飛行計画を頭脳の最先端NASAラングレー研究所ですらある‘人種差別(レイシスム)’に曝されながら数学の天才キャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン a0212807_1617088.jpg1970~)、計算能力の逸材 ドロシー・ボ―ン (オクタビア・スペンサー1972)、最先端宇宙工学技術の秀才メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ 1985~、2017「ムーンライト」出演)3人の黒人女性たちが、全身全霊、使命と愛国心に燃え逆境に曝されつつNASAラングレーで大活躍した様子を脚色も交え楽しく見せてくれます。
a0212807_16204033.jpg白人の有人宇宙飛行計画本部長アル・ハリソン(ケビン・コスナー 1955~)が、数学者キャサリンの高い能力を信頼し衛星軌道の数値報告を待っているのに彼女の姿の見えないのは、職場に白人専用トイレしかなくいつも800㍍離れたビルにある黒人用トイレまで行っているためと知り激怒(怒り心頭) ‥ 白人専用トイレのプレートをハンマーで叩き壊すシーン、NASAラングレー研究a0212807_16215696.jpg所スタッフの人事を仕切るスーパーヴァイザーの白人女性ビビアン・ミッチェル(キルステン・ダンスト 1982~、「スパイダーマン」シリーズ3作でブレイク、「ミッドナイト・スペシャル」に出演、「メランコリア」でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞)とコンピューターのない時代優秀な計算能力を有する黒人女性たち20名のリーダー黒人女性ドロシー・ボ―ン(オクタビア・スペンサー)とa0212807_1623630.jpgの確執と和解、とくにラストの和解シーンは、必見です。
話は、前後しますが、映画の前半、優秀な宇宙工学エンジニアのメアリー(ジャネール・モネイ)は、NASAラングレーの職場に就くなり、人工衛星の大気圏再突入実験に呼ばれ実験室内で衛星を触り断熱パネルが、剥離する可能性を指摘するも実験は、続行され衛星の断熱パネルが、彼女の指摘通り剥離するシークエa0212807_1623493.pngンスも笑えます。
ロケット打上げ直前になりキャサリンの関わらない人工衛星軌道数値の狂いが、発見されると搭乗するグレン宇宙飛行士(グレン・パウエル)は、「キャサリンが、オーケーしたら出発する」と管制センターに伝え彼が、数学者キャサリンの能力を高く評価していることを示唆するシーンなども人の信頼関係とは、こんなことだろうなとホロリとさせられます。
a0212807_1625238.jpg見どころは、他にもたくさんありますが、これから現在公開中の「ドリーム」を見ようと思う方は、こちらのオフィシャルサイトをご覧ください。
by blues_rock | 2017-10-10 00:10 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)