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心の時空

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a day in my life

木漆工藝の匠 黒田辰秋

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稀代の木漆工藝家にして造形作家 黒田辰秋(1904~1982 享年77歳、木工藝で初めての重要無形文化財保持者=人間国宝)が、亡くなられてから早いもので35年 ‥ JR京都駅ビルの7階にある‘えき美術館’にて開催a0212807_5354452.jpg中の「京の至宝 黒田辰秋展」を見て来ました。
展覧会は、さしずめ回顧展の趣きで、木漆の匠 黒田辰秋氏の、10代後半の初々しい木漆から若さ溢れる20代のエネルギッシュな拭き漆や塗りの大作、各年代を経て70代半ばの、幽玄に入る耀貝螺鈿(らでん)の数々を見ることができ、翌日他の美術館へ行く予定を変更、清水三年坂美術館で安藤緑山の牙彫だけ見ると ‘えき美術館’ へ向かいました。
2日間一作ずつ、ゆっくりじっくり単眼鏡片手に近付いたり離れたり ‥ 監視員の怪しい奴だという視線が、私を追っているのは、背後で感じていました。
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私が、前回黒田辰秋展を見たのは、34年前の1983年春、黒田辰秋氏が、亡くなれた9か月後に東京国立近代美術館工芸館で開催された回顧展でした。
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その頃の私は、漆工藝に関心が、あったものの漆の仕事は、特殊な職工(匠)の世界と思っていましたのでせいぜい黒田辰秋氏や松田権六氏の作品展が、あれば見に行き感動する程度のものでした。
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8年前から金継ぎ工藝を学び始め、漆に触り漆に被れるようになると漆の神秘に憑つかれてしまいました。
私が、憧れて見ていた34年前の黒田辰秋氏の木漆は、現在(いま)自分が、実際漆に被れて見るとそのすばら
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しさに ‘畏怖の念’ を感じます。
稀代の木漆工藝家 黒田辰秋氏の逸品(約90点)を直近で、これだけまとめて見ることのできる機会は、もうないでしょう。
by blues_rock | 2017-10-02 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)