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心の時空

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a day in my life

ラ・ラ・ランド  シネマの世界<第770話>

私は、あまりミュージカル映画を見ませんが、2016年のミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」(La La Land)は、ライアン・ゴズリング(1980~)が、歌い踊るので興味津々 ‥ の好奇心で見ました。
ラ・ラ・ランド  シネマの世界<第770話>_a0212807_3461345.jpg
監督は、デイミアン・チャゼル(1985~)で、2014年作品「セッション」が、高く評価され俊英監督として一躍注目を浴びました。
ラ・ラ・ランド  シネマの世界<第770話>_a0212807_3585172.jpg映画のタイトル「La La Land」は、‘現実から遊離した精神状態’ を意味、さしずめ毎日 ‘夢見心地’ で生きているような人たちを指し、さらに映画の舞台のLa=LAロサンゼルスとダブルミーニングさせています。
チャゼル監督は、ハーバード大学時代、バンドのドラム奏者だったようで前作「セッション」もそうでしたが、新作の「ラ・ラ・ランド」でも映画は、ノリの好いドラム演奏のよラ・ラ・ランド  シネマの世界<第770話>_a0212807_411319.jpgうなテンポで展開していきます。
これは、チャゼル監督のワンテイク(ワンカット=ワンシーン)撮影が、映画の構成をスムーズにしているからだろうと私は、思います。
ミュージカルは、音楽が命、音楽監督のジャスティン・ハーウィッツ(1985~、「セッション」の音楽監督)は、ハーバード大学でチャゼル監督とバンドを結成していた仲(盟友)なので気心も知れ、主人公のラ・ラ・ランド  シネマの世界<第770話>_a0212807_423398.jpg無名のジャズ・ピアニスト セブ役のライアン・ゴズリング(1980~)と女優を夢見るウェートレス ミア役のエマ・ストーン(1988~)の歌と踊り(二人とも派手さはないがなかなか上手い)を通して古き良き時代(ベル・エポック)のセンチメンタルなミュージカル映画の秀作にしました。
ラ・ラ・ランド  シネマの世界<第770話>_a0212807_432546.jpgそれをスウェーデンの名撮影監督 リヌス・サンドグレン(1972~)が、ノスタルジィックな雰囲気の色彩豊かなシネマスコープサイズの大きな映像で撮影しています。
2017年1月に発表されたアカデミー賞では、監督賞・作曲賞・歌曲賞・撮影賞・主演女優賞・美術賞の6部門で受賞(13部門にノミネート)するという快挙を成し遂げました。
ラ・ラ・ランド  シネマの世界<第770話>_a0212807_44222.jpg映画のプロットは、将来を夢見る無名の若い男女が、ロサンゼルスの冬の街で出会い(プロローグ)、二人は、紆余曲折あった後、それぞれ自分の夢を叶えるも5年後に冬のロサンゼルスで偶然再会、そして別れる(エピローグ)という往年のハリウッド映画へのオマージュのようなセンチメンタルかつロマンティックなアメリカン・ドリームを描いたミュージカル映画です。
ラ・ラ・ランド  シネマの世界<第770話>_a0212807_464234.jpg映画のラスト、1時間59分からエンディング・クレジットに入るまでの1分くらいのラストシーンは、5年ぶりに偶然再会したセブとミアの二人が、言葉もなく見つめ合い、お互い相手への愛情を伝えるように、やさしく微笑むシーンは、名エンディングシーンとして映画史に残ると思います。
ラ・ラ・ランド  シネマの世界<第770話>_a0212807_471592.jpg余談ながら、ミアのルームメイト役で、私の好きなイギリス日系女優 ソノヤ・ミズノ(1988~ 2015年「エクス・マキナ」に出演)が、オーディションに落ちて元気のないミアをパーティに誘う冒頭のシークエンスに登場、ミア(エマ・ストーン)を入れた4人のルームメイト(上から2番目の写真で黄色いドレスがソノヤ・ミズノ)と踊り歌うシーンは、バレーダンサーだけあって踊りが、ダイナミックなので印象に残りました。
by blues_rock | 2017-10-01 00:01 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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