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心の時空

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イン・ザ・ランド・オブ・ウーメン  シネマの世界<第737話>

a0212807_12405134.jpgアメリカの新鋭ジョン・カズダン監督(1979~)が、2007年30歳のとき自らの脚本で初監督した「イン・ザ・ランド・オブ・ウーメン」(In the Land of Women)は、韓国映画の秀作「春の日は過ぎゆく」と同じ‘人のやさしさとは?’という命題をプロットにしています。
主演は、アダム・ブロディ(1979~)とクリステン・スチュワート(1990~ 出演時17歳、美人で演技もすでに秀逸です)の二人ながら、メグ・ライアン(1961~)とオリンピア・デュカキス(1931~)が、脇で主演級の役割を見事に果たしています。
この映画の見どころは、やはり美貌と実力ともに兼ね備えた若手の名女優クリステン・スチュワート17歳のキュートな姿です。
この映画に出演した当時、まだ十代でしたが、すでに映画関係者の間では、女優として高く評価され、翌年出演した「トワイライト 初恋」が、
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クリステン・スチュワートの女優人生にとって、いまに至る輝かしいキャリアの始まりでした。
さらに、この映画の見どころとして二人のベテラン女優、一人は、出演時56歳のメグ・ライアンと、もう一人、出演a0212807_13193552.jpg時76歳のオリンピア・デュカキスが、映画の中で主人公の若い二人に絡む重要な役どころを見事に演じています。
この映画でのメグ・ライアンは、まだ往年のキュートな美貌(1998年37歳のとき出演した「ユー・ガット・メール」のチャーミングな美貌そのまま)で出演していますが、この映a0212807_13335187.jpg画出演の後 1、2本出演してメグ・ライアンは、スクリーンから消えました。
オリンピア・デュカキスも認知症の老女を名演、彼女のリアルな存在感は、「春の日は過ぎゆく」で認知症の老女を演じた韓国のペテラン女優ペク・ソンヒ(1925~)の名演技と重なりました。
ロサンゼルスに住む若手作家のカーター(アダム・ブロディ)は、依頼された脚本の仕事が、上手くいかないうえ、恋人の名前の売れ始めた女優の卵から別れを告げられ落ち込み、失意の人生を変えようとミシガン州にいa0212807_13424799.jpgる認知症を患う祖母フィリス(オリンピア・デュカキス)の介護のために引っ越しました。
カーターは、すぐに道路を挟んだ向かいに住むハードウィック家の主婦サラ(メグ・ライアン)と高校生の娘ルーシー(クリステン・スチュワート)と知り合い親しくなりました。
a0212807_1830167.jpgサラは、乳ガン発症の恐怖を怯え、夫に愛人がいることと知りながら普段の暮らしでは、平静を装いつつも心身共に深く傷ついていました。
高校生のルーシーは、ルーシーで思春期の恋に悩み、両親の不仲もあって、とくに母親のサラには、反抗的でした。
ある日、カーターは、サラから犬の散歩に誘われ、話し相手をするうちに思わずキスしてしまいました。
a0212807_18355175.jpg恋に悩むルーシーも年上のカーターと話しているうちに互いに惹かれ合うようになり、カーターとサラ、カーターとルーシーとのデリケートな三角関係が、生まれ、三人ともそれぞれの心が、抱える問題と向き合いながら苦悩していきます。
死の恐怖(ガンの不安)に怯え、孤独に苦悩するサラが、雨の降りしきる中ずぶ濡れになり涙ぐんで佇みカーターにすがるように助けを求める姿は、痛ましくも感動的(メグ・ライアン演じるサラの傷心が秀逸)でした。
a0212807_1837166.jpg祖母フィリスが、孫カーターと交わすユーモラスな会話(人生訓)は、「春の日は過ぎゆく」の中で祖母と孫サンウが、交わす会話に似ていました。
日本語タイトルは、「ランド・オブ・ウーマン 優しい雨の降る街で」で、劇場未公開(DVDスルー)ながらハートフルな佳作、韓国映画「春の日は過ぎゆく」に感動した方にお薦めしたい作品です。
by blues_rock | 2017-08-20 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)