中国 宋(960~1279)時代にあった古窯「建窯」(現在の福建省建陽県)で焼かれた天目茶碗ではないだろうか? と、持ち主 ‥ 3寸くらいの小振りな天目茶碗が、半分に割れ、3分の1は、欠落しています。
しかしながらシャープな形が、捨てがたく、欠損した部分を
刻苧(こくそ=地粉・綿粉・米粉を漆で練り合わせ乾燥させたもの、極めて強固)で成形し再生することにしました。
五重塔ならぬ‘七重の刻苧皿’塔、高台のある古唐津皿の陶片を刻苧でせっせせっせと復元中です。
古唐津のワレカケ茶碗も高台さえ残っておれば、刻苧で再生できます。
上は、白い陶土(つち)が、特徴の貴重な「山瀬窯 古唐津茶碗」の高台です。
高台のある古唐津茶碗を刻苧で復元(成形再生)したところ、まだ道半ばです。
とくにこの3口は、貴重な‘絵唐津’なので、できあがるまでにまだ相当時間が、かかりそうです。
上は、武雄系 古唐津無地茶碗の陶片を刻苧で復元し「梨子地銀 青貝蒔絵直し」で再生、後日、 ‛高蒔絵’ にトライし、王義之の書から一文字「心」を本金で写しました。