ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

フランス映画祭  シネマの世界<第721話>

6月23日(金)~25日(日)の3日間、アンスティチュ・フランセ九州主催のフランス映画祭2017が、西鉄ホール(天神 ソラリアステージ6F)で開催されました。
a0212807_1259271.jpg3日間で新旧のフランス映画7作品が、上映され私は、3作品を見ました。
一日目の6月23日(金)は、ヌーヴェルバーグの旗手 フランソワ・トリュフォー監督(1932~1984)の1969年作品「暗くなるまでこの恋を」見ました。
主演は、名優ジャン=ポール・ベルモンド(1933~、現在84歳)と名女優カトリーヌ・ドヌーヴ(1943~、現在74歳)で、当時36歳男盛りのジャン=ポール・ベルモンドと26歳の美しく艶やかなカトリーヌ・ドヌーヴが、スクリーンに登場します。
ジャン=ポール・ベルモンドは、何と言ってもトリュフォー監督とともにヌーヴェルバーグの旗手であったジャン=リュック・ゴダール監督(1930~)映画で主演した1959年作品「勝手にしやがれ」と1965年作品「気狂いピエロ」が、あまりに有名でフランス映画界のレジェンド俳優です。
a0212807_1305678.jpg
カトリーヌ・ドヌーヴが、21歳のとき出演した1964年のミュージカル映画「シェルブールの雨傘」での清純な姿と清らかな歌声(ダニエル・リカーリ 1942~ の吹替えながら)の美しさは、際立っていました。
a0212807_1313226.jpgその美人女優カトリーヌ・ドヌーヴが、1967年に出演した「昼顔」のマゾヒスティックな娼婦役は、カトリーヌ・ドヌーヴのファンであった私にとってショック以外の何ものでもありませんでした。
トリュフォー監督は、「暗くなるまでこの恋を」の中に自分の敬愛する監督たちへのオマージュとして様々な映画のシーンやカットをさりげなく取り入れています。
a0212807_134395.jpg映画のプロットは、マダガスカルの東にある西インド洋のフランス領リユニヨン島でタバコ工場を経営する独身男ルイ・マエ(ジャン=ポール・ベルモンド)と写真見合いと文通で彼と結婚するためにフランス本国から来た女マリオン(カトリーヌ・ドヌーヴ)の虚々実々のサスペンス・ミステリー ドラマです。
この映画のカトリーヌ・ドヌーヴは、ジャン=ポール・ベルモンド演じる独身男ルイ・マエの資産を狙う妖艶な性悪a0212807_1310057.jpg女で、その毒婦ぶりが、見どころの映画です。
二日目の6月24日(土)は、名優アラン・ドロン(1935~)主演の1978年フレンチ ノワール(ハードボイルド サスペンス)映画「チェイサー」を見ました。
監督は、ジョルジュ・ロートネル(1926~2013)、共演者も名優・名女優たちで、モーリス・ロネ(1927~、1957年「死刑台のエレベーター」、1960年「太陽がいっぱい」など)、ミレーユ・ダルク(1938~)、ステファーヌ・オードラン(1932~、1987年の傑作映画「バベットの晩餐会」主演)、イタリアの美女 オルネラ・ムーティ(1955~)、ドイツの怪優 クラウス・キンスキー(1926~1991)などが、出演しています。
a0212807_13141869.jpg映画は、フランス政財界の権力闘争に絡み殺人を犯した政治家(モーリス・ロネ)が、親友の実業家グザヴィエ(アラン・ドロン)に助けを求めてくるところから始まります。
グザヴィエは、親友のアリバイ工作に協力しますが、パリ市警の刑事は、政治家とグザヴィエの証言を信用していませんでした。
殺人事件は、二転三転しながら国家を揺るがす汚職事件に発展、政治家の若い愛人(オルネラ・ムーティ)や政a0212807_13162694.jpg財界の黒幕(クラウス・キンスキー)などを巻き込みながらグザヴィエは、命を狙われるようになりました。
劇中に流れるジャズの名サックス奏者スタン・ゲッツの音楽(サウンドトラック)が、この映画のハードボイルドなストーリーと併せサスペンスタッチの緊張感を緩ませることなく効果絶大です。
a0212807_13175443.jpgちなみに、韓国のナ・ホンジン監督(1974~)が、監督デビューした2008年のコリアン ノワール(ハードボイルド バイオレンス)映画「チェイサー」と同じタイトルながらフランス版のリメイクではなく別作品です。
三日目の6月25日(日)は、5月のアンスティチュ・フランセ九州シネマクラブで上映された映画「呼吸 友情と破壊」の再上映です。
a0212807_13204976.jpg
私の映画評と感想は、すでに書いたとおりですが、映画上映後の転校生サラを演じたフランス若手女優 ルー・ド・ラージュ(1990~)とのトーク・イベントも女優然とした気取りもなく、会場からのいろいろな質問にも気さくに自a0212807_13224346.jpg分の意見を述べるなど聡明さを感じさせるものでした。
印象に残るのが、自分は、サラとまったく違う性格ながらメラニー・ロラン監督から「自惚れの強い性悪女の役(精神に疾患のある自己愛性人格障害少女の役)だけど、やってみる気ない?」と声かけられサラの役に非常に興味を持ったというコメントでした。
ブリジット・バルドーのくちびるに似たサラの口から発せられる ‘毒のあるセリフ’ が、強烈で ルー・ド・ラージュ をキャストし演出したロラン監督は、大いに満足したろうと推察いたします、
by blues_rock | 2017-07-03 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)