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心の時空

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エンド・オブ・トンネル  シネマの世界<第718話>

アルゼンチンの若手映画監督ロドリゴ・グランデ(1974~)による2016年クライムサスペンス映画「エンド・オブ・トンネル」もフレンチノワールと一味ちがったハードボイルドな映画です。
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主人公のホアキン(レオナルド・スバラーリャ 1970~)は、交通事故により妻子(娘)を失くし、自らも後遺症(下半身麻痺)で車椅子生活を余儀なくされ、自宅に引きこもり外との接触を避けて孤独な日々を送っていました。
a0212807_02484.jpg貯金もなくなりホアキンは、生活のために自宅アパートの2階を貸し出すことにしました。
行くあてのない幼い娘を連れたストリッパーのベルタ(クララ・ラゴ 1990~)が、どうしても借りたいと押しかけ、ホアキンの意思を無視して住み始めました。
a0212807_0255053.jpg暮らしていくうちにホアキンの沈んだ心も生前の妻子の姿を懐い浮かべることで慰められ少しずつベルタ親子(母娘)と打ち解けるようになりました。
ある日、ホアキンは、一日のほとんどを過ごす地下室で壁の向こうから聞こえてくる隣室の奇妙な音を聞きました。
壁の穴にマイクロカメラを入れ盗聴するとなんと銀行強盗団が、隣室地下室の下にトンネルを掘り、隣接する銀a0212807_0302156.jpg行の金庫を襲撃している現場でした。
さらに、ベルタは、銀行強盗団のボス(パブロ・エチャリ 1969~ 出演/製作ならびに製作総指揮)の情婦でホアキンに気づかれないよう監視役として命令され送り込まれた女性でした。
ホアキンは、ギャングたちに気づかれないよう現金を掠(かすめ)取る計画を考え、金のために強盗団のボスに利用されているベルタと幼い娘を貧困
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の泥沼から救い出すことにしました。
主人公を下半身麻痺の障害者にして車椅子を道具に使うグランデ監督の斬新な演出は、ベテラン撮影監督a0212807_0352068.jpgフェリックス・モンティ(1938~ 2009年「瞳の奥の秘密」の撮影監督)のダークな映像と相俟って好い味のアルゼンチンノワールを醸し出しています。
by blues_rock | 2017-06-24 00:24 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)