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心の時空

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a day in my life

悲哀クラブ  シネマの世界<第680話>

a0212807_1215480.jpg福岡市赤坂にある「アンスティチュ フランセ九州(旧 九州日仏学館)「が、毎月1回、シネクラブを開催しフランス映画の新作を上映しています。
2月は、2014年製作の「悲哀クラブ」(原題のまま)でフランス映画伝統のエスプリ(皮肉とユーモアふあれる風刺精神)が、効いたミステリアスな家族劇映画の佳作でした。
フランス政府は、1946年から世界の映画人や映画ファンが、注目するカンヌ国際映画祭を主催し映画製作の助成制度を設けて映画の振興に力を入れています。
フランス政府は、フランス大使館を通じまだ劇場未公開の(あるいは劇場公開されない)話題作をインターネットでいち早く全国各地のアンスティチュ フランセ シネクラブ用として提供しています。
a0212807_12165485.pngこの「悲哀クラブ」も作家性の強い映画で、監督のヴァンサン・マリエット(ヌーべル‘ヌーべルバーグ世代’と称されている若手監督で詳細不明)始め、出演者たちもローラン・ラフィット(1973~ 「ミモザの島に消えた母」主演)以外私の知らない演技の上手い30、40代の個性的な俳優たちでした。
a0212807_12172733.jpg映画のプロットは、赤い旧式のポルシェを道具として使い失踪した父親を捜す仲の悪い兄弟と二人の前に現れた異母妹らしい若い女性が、絡むミステリー仕立てのロードムービーで、元プロのテニスプレーヤーながらいまや離婚の危機、10歳の息子にお金をねだるダメ父親の兄 
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レオン(ローラン・ラフィット)とインターネットで出会い系サイトを主宰するも自らは、女性にオクテでデートするのも苦手な風采の上がらない弟ブルーノ(ヴァンサン・マケーニュ 1978~)は、性格の違いもあってお互い気が、a0212807_12185183.jpg合わずもう何年も音信不通でした。
そこに父親の葬儀に出席して欲しいという謎の手紙が、レオンに届き、彼は、弟のブルーノに連絡、渋るブルーノを無理やり自分の赤い旧式ポルシェに乗せ父親の家(幼いころ兄弟が暮した場所)に行きました。
しかし、家の様子が、何やらヘンで二人は、初対面の異母妹のクロエ(リュディヴィーヌ・サニエ 1979~)と名のる若い女性に出迎えられました。
ここから映画は、兄弟ゲンカしながらのコミカルなロードムービーから一転してミステリータッチに変調し父親のa0212807_12212720.jpg失踪のナゾ、異母妹クロエの正体など次々に父親にまつわる真実が、顕われていきます。
マリエット監督のエスプリの効いた演出は、映画センス抜群で「ヌーべル‘ヌーべルバーグ世代’の旗手」になるかもしれません。
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「悲哀クラブ」は、劇場で一般公開されることで(KBCシネマ向けの作品)、一人でも多くの日本の映画ファンにフランス映画の良さを知っていただきそのおもしろさを堪能して欲しいと思います。
by blues_rock | 2017-02-28 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)