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心の時空

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a day in my life

この世界の片隅に  シネマの世界<第677話>

私が、これまで見たアニメーション映画で印象に残るのは、「火垂るの墓」(1988年)、「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999年)、「かぐや姫の物語」(2010年)です。
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3作とも高畑勲監督(1935~ スタジオ ジブリ)の作品で、どれも秀作でした。
現在公開中の片渕須直監督(1960~)2016年作品「この世界の片隅に」は、私が、「かぐや姫の物語」を見て以
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来、感動したアニメーション映画の秀作です。
戦前ならびに戦中そして戦後の広島と当時軍港であった呉を舞台に、原子爆弾で壊滅的に破壊された広島でa0212807_1112516.jpg生まれ育った少女すず(声優 のん = 女優 能年玲奈 1993~)が、成人し(18歳になり)軍港の呉に嫁ぎ、戦中と戦後の艱難辛苦に耐えて生き抜き(戦時下の悲惨な体験を経て)夫と再会するまでを戦禍に生きた一人の女性すずの視点で国民総玉砕戦争の現実と悲劇を描きます。
漫画家にしてイラストレーター こうの史代(1968~)の原作「この世界の片隅に」(全3巻)をもとに片渕須直監督
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が、脚本を書き監督、作画監督(キャラクター・デザイン)松原秀典(1965~)、監督補ならびに画面構成の浦谷千恵(片渕監督夫人)、美術監督の林孝輔(1982~)など専門分野に秀でた製作陣によるハイレベルのコラボレー
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ションが、創り出した優れた作品です。
主人公すずの声を担当した女優のん( 能年玲奈)の穏やかな聞く人の心を和ませる声は、音楽のコトリンゴ
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(1978~)の独り言を呟くようにやさしく歌う挿入歌とシンクロし、とくに映画冒頭に流れる「悲しくてやりきれない」が、世界の片隅で貧しくも一生懸命に毎日を暮らす一人の女性 すずの物語への導入に効果抜群でした。
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「この世界の片隅に」映画製作実行委員会が、クラウドファンディング方式で制作資金の一部を3千4百名から3千9百万円(一人平均1万円)の出資を受け、映画のエンドクレジットで出資者全員の名前を掲示し謝意を表した
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のは、これから作家性の強い良質な映画を制作する新たな潮流になっていくだろうと思います。
「この世界の片隅に」は、ロングランで上映していますので、現在(いま)の機会に家族や友人、恋人とご一緒に
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一人でも多くの方にご覧いただきたいと思います。
by blues_rock | 2017-02-20 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)