ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

マグニフィセント・セブン(新荒野の七人)  シネマの世界<第671話>

黒澤明監督を師と仰ぐアメリカの名アクション映画監督アントワーン・フークア(1966~「イコライザー」、「サウスポー」)は、1954年の黒澤作品「七人の侍」をベースに1960年ウェスタンとしてリメイクされた西部劇の名作「荒野
a0212807_17235236.jpg
の七人(The Magnificent Seven)」を56年後の2016年に今度は、「荒野の七人」をフークア監督が、スパイスを効かせた演出で超弩級の西部劇「マグニフィセント・セブン(新荒野の七人)」としてリメイクしました。
a0212807_17571459.jpg
現在公開中の「マグニフィセント・セブン」は、「七人の侍」の落ちぶれサムライの毅然とした矜持(ダンディズム)と「荒野の七人」のガンマンのかっこよさ、この二つの旧作映画のコンセプト(おもしろさ)をきちんと押さえ極めてa0212807_17583510.jpgシンプルな‘勧善懲悪’西部劇として撮られていますが、ストーリー(プロット)は、きちんと組み立てられラスト・シーンで賞金稼ぎの主人公サムが、なぜならず者のガンマン6人を集め、立ち寄っただけの小さな町を暴力と無法で支配する冷酷な非道な悪の親玉ボーグに立ち向かうのか明かされます。
されど、何と云ってもこの映画「マグニフィセント・セブン」のメイン(見どころ)は、超弩級のガンファィトです。
a0212807_1759387.jpg主人公の賞金稼ぎサムを演じるのが、名優デンゼル・ワシントン(1954~)でフークア監督とは、「イコライザー」でタッグを組んでおり、その時演じたデンゼル・ワシントンのクールな無頼さそのままに登場した感じでした。
ほかのならず者 6人もそれぞれ個性的でイーサン・ホーク(1970~ 脇で渋い演技を披露)、クリス・プラット(1979~)、ヴィンセント・ドノフリオ(1959~)、イ・ビョンホン(1970~ 2011年韓国映画「悪魔を見た」)など名優たち揃い、ぜひスクリーンでその雄姿をご覧ください。
a0212807_1812170.jpg理不尽な暴力に支配されて恐怖におびえる臆病な町民をまとめる未亡人エマ役のヘイリー・ベネット(1987~ 雰囲気がどことなくジェニファー・ローレンス似)や冷酷な悪の親玉ボーグ役のピーター・サースガード(1971~)も好演しています。
フークア監督映画の演出は、いつもテンポ良くクール&ドライなので極悪非道な悪の親玉ボーグの凄味が、やや希薄に感じられa0212807_1821151.jpgました。
悪の権化のようにボーグが、「ケープ・フィアー」(1991、マーティン・スコセッシ監督)でロバート・デ・ニーロ演じたような‘理不尽、粗暴、サイコ、凶悪’ であったなら無報酬の正義のために命をかけて戦うサムライ・ガンマンたちマグニフィセント・セブンに対する観客の感情移入は、もっと高まったかもしれません。
a0212807_1823745.jpg音楽は、飛行機事故死で亡くなる前、ジェームズ・ホーナー(「サウスポー」参考のこと、同映画の音楽監督)が、フークア監督にナイショで、すでに作曲していたそうで1960年の「荒野の七人」の音楽を懐い出すような箇所(アレンジして挿入)もありうれしく思いました。
by blues_rock | 2017-01-31 00:01 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)