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心の時空

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古伊万里には、金継ぎが、好く似合う(二)

古伊万里 呉須金蒔絵 口縁錆釉皿(幕末から明治期と推察)の縁(表と裏の同じところ)に窯キズが、あり錆漆
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を充填し固め、金継ぎ(金直し)しました。
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宙に渡り鳥を配し湖畔に佇む仙人図は、なかなか趣のある図柄です。
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形に少し相違は、あるものの高さ24㌢の花器で釉薬の違いから趣が、がらりと変わり陶の面白味を感じます。
古伊万里には、金継ぎが、好く似合う(二)_a0212807_12304633.jpgふた昔前の玄洋窯主人陶芸家冨永保雄氏の作品です。
右の高取花器の取り手が、折れましたので呂色漆(黒漆)直しをしたら見た目に分からなくなりました。
以下は、余談ながら昨年11月に「古伊万里には、金継ぎが、好く似合う」を書いたとき私は、ふと太宰治の「富嶽百景」のなかの「富士には、月見草が、よく似合ふ」という一節を憶い出しました。
古伊万里には、金継ぎが、好く似合う(二)_a0212807_12332771.jpg私は、十代の終わりの頃、流行り熱病のごとく太宰治にのぼせました。
年をとり、もう一度冷静に読み直してようと筑摩書房の全集を買ったものの案の定、積読状態 ‥ 太宰治が、不惑(四十)を前に「もう書けない」と書き遺し愛人と情死した情熱(と心の闇)を探究したいの思いもいずこへか霧散、本棚の全集を横目に私は、いま金継ぎにのぼせています。
by blues_rock | 2017-01-09 00:09 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(2)
Commented by gasse.kuu at 2017-01-09 10:28 x
金継ぎをしてるのに金が高くて金を中々使えないと嘆いてましたが 、
教室の皆さんの色んな修理のやり方を見てると様々な方法があると、何年習ってても勉強になります。
チャレンジャーの古賀さん、磯山さん、凄技の山崎さん、他の皆様も(勿論、当然の事ながら、先生も)本当に勉強になります。
今年も益々いろんな事にトライして下さいね。楽しみにしてます。
Commented by blues_rock at 2017-01-09 14:24
金継ぎでも本金直し用の丸金粉 1㌘=9,180円は、確かに高い!と感じますが、梨子地仕上げ(蒔絵)で、銀粉 4㌘=2,590円や梨子地用錫箔 40㌘=1,080円を使用すれば、磨ぎ破り失敗なんてなんのその、時間は、多少かかるもののお気楽金継ぎが、できますよ。
拭き漆ならお金なくても、OK ‥ 生漆とサンド・ペーパーそしてウェス(綿布)さえあれば、身近にある何でもない木地(木の空箱・使い古しのお盆など)が、見事な漆塗や根来塗の匠仕事に大変身します。
コツは、もくもく‥ゴシゴシ、もくもく‥ゴシゴシ、です。
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by blues_rock