ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

エクス・マキナ(前編)  シネマの世界<第683話>

人間の頭脳を超えるAI(人工頭脳)の登場に近年、チェスや囲碁・将棋の天才たちも苦戦しています。
2001年宇宙の旅」や「鉄腕アトム」の世界が、空想の夢物語から遠くない近未来に出現するという予感も強ち
エクス・マキナ(前編)  シネマの世界<第683話>_a0212807_20181223.jpg
妄想ではない現実に私たちは、いま直面しています。
AIに魅せられたイギリスの小説家、脚本家アレックス・ガーランド(1970~)が、自分の脚本を自ら監督し長編映エクス・マキナ(前編)  シネマの世界<第683話>_a0212807_20185449.png画にデビューした初監督作品「エクス・マキナ」(2016年6月日本公開)を見てもそう思いました。
この映画のタイトル「エクス・マキナ( Ex Machina )」とは、ラテン語で「機械じかけの」という意味だそうで‥映画は、「エヴァ・エクス・マキナ( Ava Ex Machina )」つまり ‘機械じかけのエヴァ’ の物語です。
主人公(ヒロイン)は、エヴァという ‘ガイノイド’ (アンドロイドは一般的に男性AIを意味する)で、AIながら人間そっくりなエヴァの能力をチューリング・テスト(AIの知能と感性のテスト)をするためにエクス・マキナ(前編)  シネマの世界<第683話>_a0212807_20253282.jpg世界最大のインターネット会社CEOが、選んだのは、自社の検索エンジンを管理する青年プログラマーでした。
映画に登場する主要人物(メイン・キャスト)は、ガイノイドのエヴァを演じるスウェーデンの女優アリシア・ヴィキャンデル(1988~ 「リリーのすべて」の女流画家ゲルダ役でアカデミー賞助演女優賞受賞、「ジェイソン・ボーン」では、エクス・マキナ(前編)  シネマの世界<第683話>_a0212807_20263065.jpgCIAの情報分析官ヘザーを名演)、エヴァのチューリング・テストを行なうプログラマーのケイレブを演じるのが、アイルランドの俳優ドーナル・グリーソン(1983~ 2010年映画「トゥルー・グリット」以来出演作品多い)、そして、世界最大の検索エンジン「ブルーブック」(Googleのようなイメージ)の創設者(CEO)にして‘ガイノイド’研究家(エヴァの製作者)であり天才プログラマー エクス・マキナ(前編)  シネマの世界<第683話>_a0212807_3103972.jpgネイサンにグアテマラ出身の俳優オスカー・アイザック(1979~ 2013年映画「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」主演)、さらにネイサンの身の回りを世話するガイノイドのキョウコを演じるのは、日系イギリス人バレリーナでトップモデルのソノヤ・ミズノ(1988~ 映画初出演、セリフのない役柄ながらオリエンタルな美貌と美しいヌードそしてダンスシーンが印象的)、この4人エクス・マキナ(前編)  シネマの世界<第683話>_a0212807_311913.jpg(2人と2体かな?)のスリル満点の心理劇でもあります。
その4人が、人里からヘリコプターで2時間以上もかかる北半球山岳地帯の奥地(ノルウェーの北西フィヨルド山岳地帯で撮影)にあるネイサンの地下邸宅(実は彼の極秘AI研究所)で、4人それぞれ相互に絡み、関わり合いながら‘虚々実々のドラマ’を展開していきます。
エクス・マキナ(前編)  シネマの世界<第683話>_a0212807_3114093.jpg撮影は、アメリカの名撮影監督ロブ・ハーディ(1971~)で、長編映画初監督のガーランド監督との相性も抜群、AIと人間との近未来を描いたサスペンス・スリラーSF映画「エクス・マキナ」が、ハリウッド製SF超大作の数本をしのいでアカデミー賞視覚効果賞を受賞したのも頷けます。(後編に続く)
by blues_rock | 2017-01-03 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

by blues_rock