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心の時空

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大発見! 4点目の曜変天目茶碗

古陶磁器の逸品を称賛するとき「いい仕事してますねえ!」の名セリフで有名な古陶磁鑑定家中島誠之助氏が、テレビ番組で4点目の曜変天目茶碗を発見、22年の番組史上で最大の発見と興奮していたそうです。
a0212807_1717924.jpg「曜変天目茶碗」とは、12、13世紀の中国南宋時代、福建省建窯で短い期間焼成された茶碗の名前です。
現在、世界に現存するのは、東京の静嘉堂文庫(上から3つ目の写真)、大阪の藤田美術館、京都の大徳寺龍光院の日本にある3点だけで、いずれも‘国宝’に指定されています。
つまり、この4点目は、‘国宝級’の大発見というわけです。
a0212807_1717391.jpg中島誠之助氏は、鑑定評価額を2,500万円と抑え気味に発表していますが、市場(オークション)の取引価格は、億を下回らないのではないでしょうか?
中国国内に現存しない中国南宋(福建省)建窯の逸品は、金に糸目をつけない中国人コレクターが、虎視淡々と狙っていますので、さていくらになり、どこに収まるのやら‥外野席にいる私も気になるところです。
陶磁器の故郷、中国の古窯から、かって数多くの名品が、生まれました。
a0212807_17182491.jpg数多ある古窯の中でも龍泉窯の青磁と景徳鎮の青花は、とくに有名で名品・逸品のほとんどが、世界各国の美術館(大阪東洋陶磁美術館・大英博物館・ボストン美術館その他個人美術館など)に収蔵され、建窯の曜変天目は、前述した 3美術館にあるだけでした。
古代の中国では、妖しげに曜変した天目茶碗を不吉の前兆として忌み嫌い、特定愛好家が、密かに保有した以外破棄されました。
a0212807_17184513.jpg室町時代の日本では、禅宗の喫茶から発生した‘茶の湯’が、盛んになり中国から輸入された唐物茶碗とくに珍重された建窯の曜変天目茶碗は、大事に伝承されて来ました。
福建省建窯には、他にも油滴天目茶碗があり、大阪東洋陶磁美術館には、名品(右写真、国宝指定)があります。
by blues_rock | 2016-12-22 00:02 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(2)
Commented by j-machj at 2016-12-22 15:59
国宝級なら、値段のつけようがないでしょうね。
あんな有名な番組で、高い値段が付くと、もし相続する人がいたときに相続税が払えなくなりますね。
それで控えめな値段がついたのでしょうか?

確かに、この茶碗はオーラが出ていますね。
僕は、一番下の茶碗が好きです。
Commented by blues_rock at 2016-12-22 17:14
j-machj さん、いつもコメント、ありがとうございます。
一番下の油滴天目茶碗は、先日、大阪東洋陶磁美術館で単眼鏡片手に見てきたばかり、これが、好きと云われる j-machj さんは、さすがです。
ただもう、うっとり‥12、13世紀当時の名もなき宋人陶工と福建建窯の自然が、焼成した奇跡と8百年余の時空を超え、目の前にある奇跡と、ただもう感動あるのみでした。