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心の時空

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ロブスター  シネマの世界<第659話>

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デストピアSF映画「ロブスター」(2015 カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞)は、ギリシャの異才監督ヨルゴス・ランティモス(1973~ 監督・脚本・製作)と撮影監督ティミオス・バカタキス(1970~)コンビの長編第2作となる摩訶
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不思議(シュール)な非常に作家性の強い不条理劇です。
映画は、近未来のヨーロッパで、そのどこかの海辺の街(英語を話しているのでイギリスか)と森が、舞台です。
a0212807_222423100.jpg街に住むには、相性の好いパートナーと結婚して子孫を残すことが、義務付けられています。
妻と別れた独身男のデイヴィッド(コリン・ファレル 1976~)は、社会のルールに則って街の郊外にある独身者強制収容ホテルへ送られました。
そこに収容された者は、男女を問わず45日以内に相思相愛のパートナー(配偶者)を見つけなければ、懲罰(偽装結婚も同罪)としa0212807_22254279.pngて動物に姿を変えられ森へ追放される運命が、課せられていました。
デイヴィッドは、懲罰の変身対象に海の中で100年生きると云われる「ロブスター」を選定し申告しました。
ホテル収容の期限45日を延長し懲罰を逃れるためには、森へ逃げ込んだ独身者狩り(ハンティング)をして麻酔銃で一人捕獲すると1日の延長が、a0212807_22261372.png加算されました。
デイヴィッドは、パートナーを探しますが、見つからず独身者ハンティングへ動員されました。
ハンティングにも失敗したデイヴィッドは、独身者たちのコロニーが、ある森へ逃亡しました。
森で暮らす逃亡独身者たちを統率する女性リーダー(レア・セドゥー 1985~)は、厳しい「恋愛禁止」の規則を科a0212807_22392172.jpgしていました。
デイヴィッドが、森の規則を破り近眼の女(レイチェル・ワイズ 1970~ この映画のナレーター)と恋に落ちたことから独身者リーダーは、デイヴィッドに自分の墓穴を掘らせ、近眼の女の視力を奪いました。
デイヴィッドは、反乱を起こしリーダーを襲い墓穴に投げ込み、失明した恋人と街に逃げ込みました。
a0212807_224015100.jpgそして、光(視力)を失った恋人と同期(シンクロナイズ)するために自分も失明することにしました。(が、映画は、デイヴィッドが、躊躇いながらナイフを自分の眼に近付けたところで終わりました。)
ランティモス監督の演出とバカタキス撮影監督の映像さらに俳優陣が、前述の3人に併せ若手ながら芸達者な俳優ベン・ウィショーa0212807_22404770.jpg(1980~)、名脇役俳優ジョン・C・ライリー(1965~)など他にも多数演技者を揃えているのでシュールなデストピアSF映画ながらもダークにならず最後まで楽しめる映画でした。
by blues_rock | 2016-12-18 00:18 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)