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心の時空

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Beyond Borders すべては愛のために  シネマの世界<第657話>

アクション映画が、得意なイギリスの名監督マーティン・キャンベル(1943~)が、 2000年レスキュー・アクション映画「バーティカル・リミット」と2005年アドベンチャー・アクション映画「レジェンド・オブ・ゾロ」の間に撮った2003
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年の戦争アクション(&ロマンス)映画「Beyond Borders すべては愛のために」は、主演した女優アンジェリーナ・ジョリー(1975~ 1999年映画「17歳のカルテ」でアカデミー賞助演女優賞を受賞、2001年の主演映画「トゥーa0212807_19433388.jpgムレイダー」が大ヒット)の、その後の人生観・世界観に大きな影響を与えたのではないかと推察します。
「Beyond Borders(国境を越えて)」は、ロンドンの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR、本部 ジュネーブ)で難民救済のために働くサラ(アンジェリーナ・ジョリー)と激しい紛争地の最前線で飢餓と疫病に苦しむ難民たちの救援活動に私利私欲を捨て従事する医師ニック(クライヴ・オーウェン 1964~ 2006年「トゥモロー・ワールド」、2012年「シャドー・ダンa0212807_19443188.jpgサー」、2013年「マイ・ブラザー(Blood Ties)」のどれも感情を抑制した演技が印象に残る)との激しくも切ないロマンスを縦糸にして撮影カメラ(撮影監督フィル・メヒュー 1941~、キャンベル監督作品のほとんどを撮影)が、エチオピア、カンボジア、チェチェンの過酷な紛争地域の難民キャンプに入ったようなド迫力のリアリティ映像を横糸にして物語を織りなしていきます。
a0212807_1945066.jpgアンジェリーナ・ジョリーの魅力は、正しく「隗より始めよ」を不言実行する献身的な人(女性)で、慈善活動やUNHCR親善大使などボランティア活動に熱心なこと、私生活でも3人の孤児(カンボジアの男児・エチオピアの女児・ベトナムの男児)を養子に迎え3人の実子(父親はブラッド・ピット)と合わせ6人の子供の母親でもあります。
a0212807_194628100.jpgさて、映画のストーリーを簡単に述べるとサラは、ロンドンのギャラリーに勤め、郊外の邸宅で何不自由なく暮らす一児の母でした。
ある日、医師ニックが、社会奉仕団体のパーティ会場に押しかけ演説、サラは、エチオピア紛争地の厳しい難民救済活動の実態を初めて知ってショックを受け、夫が、止めるのも聞かず難民救済支援のためUNHCRのロンドン事務所で働き始めa0212807_1952427.jpgました。
そして、サラは、支援物資の到着を見届けるために現地へ向かいました。
途中、ゲリラ(強盗団)に襲撃され食料などの物資を強奪されましたが、医師ニックをリーダーとする現地の難民救済チームに助けられました。
内戦と旱魃により疲弊したエチオピアの砂漠で水・食料・医薬品もなく、難民キャンプが、紛争地からの避難民で溢れている衝撃的なa0212807_1954527.jpg実態にサラは、声も出ませんでした。
サラは、難民救済のためなら清濁併せのむ医師ニックに反発しながらも彼の不屈の情熱に次第に惹かれ愛し合うようになりました。
そして、二人は、内戦の続くカンボジアとタイ国境の山岳地帯で難民救援活動を行ないます。
そして数年後、ロンドンの国連難民高等弁務官事務所で働くサラは、難民救援活動中のニックが、ゲリラ(身代a0212807_19543665.jpg金ギャング)に誘拐され行方不明になったというニュースを知りました。
サラは、家族や回りの人たちが、制止するのも聞き入れずニック救出のために危険なチェチェンに向かいました。
キャンベル監督の演出とそれを受けたメヒュー撮影監督の映像が、とても印象的であるのは、大都会ながら空虚なロンドン、灼熱の砂漠エチオピア、亜熱帯ジャングル奥地のカンボジア、極寒の雪原チェチェンとそのシーンごとに色調を変え、それぞれの過酷な紛争地域で辛うじてa0212807_19561214.jpg生き、中には息絶えていく難民たちのリアルな姿(実写と推察)が、見ている者の心に疼くように迫るからです。
by blues_rock | 2016-12-12 00:12 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)