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心の時空

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ジェイソン・ボーン  シネマの世界<第639話>

アクション映画の名匠 ポール・グリーングラス監督(1955~)の最新作「ジェイソン・ボーン」(監督・製作・脚本)が、先ごろ公開されたので、早速見て来ました。
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グリーングラス監督が、撮る‘ジェイソン・ボーン’でなければ、自分は、出演しないと宣言していたマット・デイモン(1970~)もはや46歳、待望の最新作「ジェイソン・ボーン」の完成まで9年の歳月を要しました。
a0212807_1650837.jpgジェイソン・ボーン・シリーズ(三部作)のプロットである 記憶を喪失した超凄腕の特殊工作員(暗殺が任務の)ジェイソン・ボーン 対 巨大諜報機関CIAの構図は、シリーズのプロットを受け継ぎ、4作目の最新作も変わらず、14年前の2002年「ボーン・アイデンティティ」から見ている者にとってCIAの緻密な情報網に気付かれないよう、世界のa0212807_16505135.jpg片隅に深く潜伏し14年間生き延びてきたジェイソン・ボーンを見て安心すると同時に、今回もまた次から次へと怒涛のように押し寄せるCIAの特殊工作員らを相手に独り徒手空拳で挑み、間一髪で逃亡していくジェイソン・ボーンを見て手に汗握り緊張したままエンディングに至ります。
東欧の難民キャンプから始まりジェイソン・ボーンは、取り戻した記憶を辿りながらギリシャ、ベルリン、アイスラa0212807_16515514.jpgンド、ロンドン、ワシントンDC、ラスベガスへと場所を移し、暗殺工作員ジェイソン・ボーン誕生の秘密、その裏にあるCIAの陰謀(レッドストーン計画の立案者であった父親の暗殺)が、明らかになっていきます。
「ボーン・アイデンティティ」の最初からシリーズ3作すべてに登場するCIA連絡員のニッキー(ジュリア・スタイルズ 1981~)は、4作a0212807_16534418.jpg目の今回も登場しますが、ジェイソン・ボーンに接触したことにより陰謀の元締めであるCIA長官(トミー・リー・ジョーンズ 1946~、ジェイソン・ボーンを執念深く追跡しボーン抹殺に威厳と迫力を以って望み自ら陣頭指揮を執る憎まれ役のCIA長官を好演)は、ニッキーとジェイソン・ボーンの抹殺を暗殺作戦員(ヴァンサン・カッセル 1966~)に命じますが、ニッキーだけ射殺され、ボーンa0212807_16541548.jpgの死体は、ありませんでした。
ニッキーに代わり登場するのが、CIA長官直属の部下で、野心に燃えた情報分析官のヘザー(アリシア・ヴィカンダー 1988~、「リリーのすべて」でアカデミー賞助演女優賞を受賞)です。
若く美人にして頭脳明晰、テキパキと仕事をこなしますが、終始ニコリともせず、自分の能力をアピールすることに長け上司のCIA長官であれ作戦会議a0212807_1656332.jpg
の席であれ堂々と自分の意見を云うクールな女性です。
前半は、その的確な分析能力でジェイソン・ボーンの動きを徹底的にマークし追跡していきますが、ある時ジェイソン・ボーンの目的は、CIA機関の破壊でなく、自分のアイデンティティ(誕生の真相と自分の存在理由)解明であると気づき、彼に接触、逃亡を助けながらジェイソン・a0212807_16564171.jpgボーンのCIA復帰をヘザーは、画策します。
だが、百戦練磨のジェイソン・ボーンにとってヘザーの狙いなど想定の範囲内‥エンディングでの二人の別れが、クールでした。
映画の中で世界12億のユーザーをもつITプラットホーム企業のオーナーで陰のCIA協力者(リズ・アーメッド 1982~、「ナイトクローラー」出演)の設定(個人情報の提供a0212807_16592468.jpg協力)は、今の時代、本当に有りそうな(リアリティのある)話で、インパクトが、ありました。
グリーングラス監督作品の常連撮影監督バリー・アクロイド(1954~)が、ジェイソン・ボーンを撮るのは、この最新作「ジェイソン・ボーン」が、初めてながら、盟友グリーングラス監督の映画へのこだわり(演出と構成)は、先刻承知なのでグリーングラス監督の細かいカット割りの‘アクション’も迫力満点、スピード感と併せアクロイド撮影監督のカメラ・ワークも冴えていました。
by blues_rock | 2016-10-14 00:04 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)