ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

マンボ・キングス/わが心のマリア  シネマの世界<第636話>

オランダの女優マルーシュカ・デートメルス(1962~)が、主演したイタリア映画「肉体の悪魔」での妖艶な女性ジュリア役(下写真)は、最高でした。
a0212807_0392150.jpg
その妖艶なマルーシュカ・デートメルスを見たくて1992年映画「マンボ・キングス/わが心のマリア」を見ましたが、この映画のマルーシュカ・デートメルスは、セクシャルな情感を抑えたシックな女性の役回りでした。
a0212807_0173680.jpg監督は、アーネ・グリムシャー(1938~ 1995年映画「理由」の監督)で1952年、革命前のキューバから当時マンボが、大流行していたニューヨークに渡りカスティーヨ兄弟ラテン・バンド‘マンボ・キングス’としてデビューした兄セサール(アーマンド・アサンテ 1949~)と弟ネストル(アントニオ・バンデラス 1960~)の切ない愛の物語です。
「わが心のマリア」とは、弟ネストルが、昔の恋人マリアを忘れられないで作曲した哀切なラテンの楽曲で、映画を象徴しており「わが心のマリア」は、劇中何度も演奏され兄セサールが、歌います。
ネストルは、妻ドロレス(マルーシュカ・デートメルス)に、自分と別れ他の男と結婚した元恋人マリアの話をしますが、ネストルは、a0212807_022385.jpg寝言でマリア‥マリアとつぶやき妊娠中のドロレスを悲しませます。
スペインの俳優アントニオ・バンデラスは、スペインの名匠ペドロ・アルモドバル監督(1951~)作品の常連でしたスペインの俳優アントニオ・バンデラスは、スペインの名匠ペドロ・アルモドバル監督(1951~)作品の常連でしたが、「マンボ・キングス/わが心のマリア」でアメリカ(ハリウッド)デビューしました。
a0212807_023760.jpgセサールの愛人ラナ(キャシー・モリアーティ 1960~ 「レイジング・ブル」に出演)は、彼が、弟ネストルの妻ドロレスを密かに愛している(ドロレスもセサールを心密かに愛している)ことに気づいていました。
映画は、ラテン音楽に乗せて野心的な兄セサールと兄の下で控えめな弟ネスa0212807_025698.jpgトルの意見の対立、いつも弟思いでドロレスへの愛を抑える兄セサール、カスティーヨ兄弟‘マンボ・キングス’の切ない愛の物語です。
映画のラスト、雪道のスリップによる交通事故で弟ネストルを死なせたセサールは、音楽をやめ酒浸りとなり愛人ラナからも別れを告げられます。
ある日、セサールは、下町で貸店舗を見つけ、生前、最愛の弟ネストルが、いつか自分のクラブをもち、そこで自分の曲を演奏したいと言っていたことを思い出しました。
a0212807_0254763.jpg「マンボ・キングス」バンドの仲間や音楽関係者が、大勢集まったクラブ開店記念セレモニー会場後ろで感無量の思いで式の様子を見ていたセサールは、司会者から亡きネストルを偲んで彼の曲「わが心のマリア」を歌うよう促されますが、もうこの歌は、歌わないと断ります。
a0212807_035382.jpg会場の片隅にいたドロレスが、セサールに「私のために歌って」と切なく訴えます。
セサールは、万感の思いを込めて「わが心のマリア」を歌います。
カメラは、それをじっと見つめるドロレスの表情(マルーシュカ・デートメルスの魅力が最も顕われたシーン)を映し「わが心のマリア」の曲が、流れるなかを映画は、エンドa0212807_0383593.jpgロールに入ります。
オランダの女優マルーシュカ・デートメルスは、「マンボ・キングス/わが心のマリア」が、アメリカ(ハリウッド)映画デビューながらアメリカ映画界になじめずほんの数年いただけでヨーロッパに戻りました。
by blues_rock | 2016-09-29 00:29 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)