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アマデウス(ディレクターズ・カット)  シネマの世界<第617話>

アメリカ映画の巨匠ミロス・フォアマン監督(1932~ 1975年名作「カッコーの巣の上で」でアカデミー賞監督賞受賞)が、1984年に発表した「アマデウス」は、32年経ったいまも色あせるところのない映画芸術の名作です。
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「アマデウス」が、優れているのは、名作映画三原則である「監督・脚本・俳優」どころか、映画が、総合芸術と呼ばれる様々なジャンルで評価も高く、アカデミー賞では、作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞・美術賞・衣裳デ
a0212807_22555659.jpgザイン賞・メイクアップ賞・音響賞と何と8部門で受賞しています。
名作映画を見たい映画ファンのために、映画の見どころと簡単なストーリーを説明いたしますのでぜひご覧いただきたいと思います。
映画「アマデウス」のタイトルは、あの天才作曲家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~1791 享年35歳)のセカンド・ネームに由来していますが、しかしながら主人公a0212807_22581252.jpgは、モーツァルトその人ではなく、オーストリア宮廷の音楽家として広くヨーロッパ各国の王室にもその名の知れ渡っていた作曲家アントニオ・サリエリ(1750~1825 享年75歳)が、主人公です。
オーストリア皇帝の宮廷楽長(作曲家と指揮者を兼務)として権勢を誇っていたサリエリの目を通して宮廷に突如現れた天真爛漫(宮廷内では粗野にして下品)にして、a0212807_22593544.jpg奔放な若き天才音楽家モーツァルトの生涯を描いています。
作曲家サリエリの不幸は、音楽の仕事を求めてウィーンに出て来たばかりの年若きモーツァルトの天才にいち早く気付いたことにありました。
皮肉なことに作曲家としては、凡庸なサリエリでしたが、音楽を聴く天才だったがゆえに天才作曲家モーツァルトの才能への激しい嫉妬と革新的な音楽で皇帝とウィーン市民を魅了していくa0212807_234677.pngモーツァルトとの確執などその苦悩を描いています。
1823年11月の夜、ウィーンで自殺をはかった老人サリエリ(F・マーリー・エイブラハム 1939~、主演男優賞受賞)が、精神病院に運ばれて来ました。
a0212807_2351275.jpg彼は、始終大声で「許してくれ、モーツァルト! 君を殺したのは私だ!」と叫び続けていました。 
数日後、精神錯乱の症候が、落ちつくと神を蔑み神父を拒否していた老人サリエリも30数年前のモーツァルトと自分との信じ難い驚くべき秘密を告白しました。
a0212807_23657.jpgサリエリは、若いころ音楽への深い愛と敬虔な信仰心によりオーストリア皇帝に仕え、宮廷の貴族たちやウィーン市民から尊敬されていました。
そこに若いウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(トム・ハルス 1953~ キャハハハハと高笑いする変人モーツァルトぶりが、素晴らしい!)という類い稀な天賦の才能をもつ作曲家が、現れたことで音楽家サリエリの人生は、がa0212807_2364984.jpgらりと変わりました。
モーツァルトの天真爛漫な下品かつ礼儀知らずの奔放な行動は、宮廷内の音楽家たち全員に軽蔑されましたが、サリエリただ一人「モーツァルトの音楽は、神の寵愛を受ける最高のもの」と直観、自分は、モーツァルトの真価を理解する才能しかない凡庸な人間a0212807_2393726.jpgだと思い知らされました。
それ以来、作曲家としてのサリエリは、モーツァルトへの激しい嫉妬心に苦悩し天才作曲家モーツァルトの人生に及んでいきます。
モーツァルトを演じたトム・ハルスは、この映画のためにピアノを猛特訓し、劇中のピアノ演奏も自分で弾き、a0212807_23103263.pngオーケストラの指揮も指揮法を学んで臨んだと云いますからトム・ハルスの天才作曲家にして自堕落人間であったウォルフガング・アマデウス・モーツァルトぶりも秀逸にして圧巻でした。
当時のウィーンの街並みは、プラハで撮影したとか、ライン・プロデューサーならびにプロダクション・デザイナーの力量も高く評価して良いと思います。
by blues_rock | 2016-08-06 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)