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心の時空

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a day in my life

春吉のミネルバ珈琲店

ミネルバ珈琲店(福岡市中央区春吉)は、渡辺通り1丁目交差点から住吉通りを博多駅に向かい、柳橋信号を左に折れ、那珂川沿いに住吉橋の方へ100㍍くらいのところにあります。
コンテナ2台を重ね改造した赤い色のしゃれた珈琲店で1階が、珈琲豆の売場、靴を脱いで2階に上がると喫茶a0212807_2027182.jpg室です。
喫茶室の大きな窓から目の前に那珂川が、見えるので足を伸ばし美味しいコーヒーを飲みながら午後のひと時をのんびり過ごすのに格好の場所です。
私は、住吉橋を眺めながら、遠い‥遠い昔、橋を渡るとすぐ左にあった「人形」という名のバーに、連日連夜入りびたり、画家になりたいの一念で絵を描くも、己の才能のなさに失望し、自棄酒を飲み酔い潰れていた情けない自分を思い出しました。
酔っぱらいメソメソしている私に「人形」の女性オーナー(若くして亡くなられましたが魅力的な女性でした)が、ギターを弾きながら語りかけるように「ラ・ボエーム」をよく歌ってくれました。
その頃の自分を憶い出すと懐かしいどころか、恥ずかしくてなりません。
a0212807_20274135.jpg「青春が美しいなんて誰にも言わせない」‥ポール・ニザンの書いた小説の一節ですが、正しくは、「ぼくは、二十歳だった。 それが人生で最も美しい時だとは、だれにも言わせない。 世の中の何もかもが、若者を押し潰そうとしている。 恋、思想、家族、大人になること。 この現実の中で自分の居場所を知るのは、つらいことだ。」とか、春吉のミネルバ珈琲店のコーヒーが、その日の私に少しほろ苦く感じられたのは、住吉橋の向こうに見えた遠い過去の色褪せた風景ゆえだったように思います。
by blues_rock | 2016-07-07 00:07 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)