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心の時空

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美しさと哀しみと  シネマの世界<第581話>

ノーベル文学賞作家 川端康成(1899~1972没、自死享年72歳)の小説「美しさと哀しみと」を名匠 篠田正浩監督(1931~ 1969年作品「心中天網島」、1971年作品「沈黙 Silence」)が、当時二十歳を過ぎたばかりの新進女優「加賀まりこ」にこだわって撮った映画です。
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新進気鋭の映画監督であった当時まだ20代後半の篠田正浩監督は、歌人にして劇作家の寺山修司と歩いているとき当時16歳(高校生)のコケティッシュな美少女「加賀まりこ」を街で見かけ声をかけました。
映画「美しさと哀しみと」の原作者川端康成は、婦人雑誌「婦人公論」に1961年から1963年まで原作であるこの
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長編小説を33回の連載で掲載しました。
小説の大まかなあらすじは、中年小説家大木と24年前に彼が、愛した16歳の少女で女流日本画家となった音子、音子の内弟子にして同性愛のパートナーで小悪魔のような激しい気性をもつ若い女流画家けい子、この三
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人の織りなすエロティック愛憎劇(官能ロマネスク)、この小説「美しさと哀しみと」の主人公は、何と言っても加賀まりこ演じる「けい子」です。
川端康成は、この「けい子」のイメージを当時18歳の新進女優「加賀まりこ」に投影(モデル)して書いています。
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映画の撮影中も川端康成は、頻繁に「けい子」の「加賀まりこ」に会っていました。
映画が、完成(クラックアップ)したとき、加賀まりこ(1943~)22歳、和製ブリジット・バルドーと称され‘小悪魔’と呼ばれていました。
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と云うワケで、この「美しさと哀しみと」は、コケティッシュな美しき小悪魔「加賀まりこ」を見るための映画です。
他の二人の主人公、小説家の大木と日本画家の音子が、セクシーではなく残念ながらミスキャスト、大木役を名優三國連太郎、音子役に篠田監督夫人の岩下志麻か岡田茉莉子をキャストして男と女の色気があれば、
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もっとインパクトのあるエロティシズムに満ちた映画になったと私は、感じました。
名作曲家 武満徹(1930~1996 日本でいち早くビートルズの音楽性を高く評価した作曲家)の音楽が、前衛的で秀逸でした。
a0212807_1433548.jpg左写真は、川端康成のファム・ファタル伊藤初代との婚約記念写真(初代当時15歳)です。
この後、初代の心変わりで (川端康成は、初代から非常が起きたので婚約を解消するとの別れの手紙を受け取る) 失恋するも忘れられず苦悶、川端康成の初期小説には、「伊豆の踊子」ほか多くの小説に初代の面影を求めた聖処女の少女が、登場しています。
by blues_rock | 2016-04-18 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)