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心の時空

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ヤング・フランケンシュタイン  シネマの世界<第578話>

a0212807_1141403.jpgパロディ&ギャグ&コメディ映画を撮らせたら天下一品の名監督メル・ブルックス(1926~)が、1974年に撮った抱腹絶倒のコメディ映画「ヤング・フランケンシュタイン」(監督・脚本)は、1931年制作のあの有名な「フランケンシュタイン」のパロディ映画です。
コメディ映画の巨匠と称されるメル・ブルックス監督は、映画部門のアカデミー賞、TVドラマ部門のエミー賞、音楽のグラミー賞、演劇のトニー賞と芸能4賞すべて受賞した数少ない映画監督でもあります。
ブルックス監督は、パロディとギャグをふんだんに盛り込んだコメディを得意としており、とくに監督自身ユダヤ系とあって「ヒトラー(こちらを参照)を笑い飛ばすことは私の生涯の仕事」と述べています。
a0212807_11455573.jpgブルックス監督は、自ら脚本を書くほか製作・主演(あるいは出演)作品も数多くあり、さらに音楽センスも良くブルックス監督作品には奇抜な歌やダンスが、必ず登場します。
私は、1974年の公開当時に見たこの「ヤング・フランケンシュタイン」に出てくる数々のギャグに魅了されメル・ブルックス映画ファンになりました。
ブルックス監督は、1931年作品「フランケンシュタイン」へのオマージュとして唯一この映画だけモノクロ映像でa0212807_11482562.png撮っています。
フランケンシュタイン家曾祖父の遺言により家督を曾孫(ひ孫)である脳外科医フレデリック・フロンコンスティン博士(ジーン・ワイルダー 1933~ブルックス監督と共同脚本)が、受け継ぐことになりました。
トランシルヴァニア(ルーマニア)の山の頂にある古い屋敷でフレデリックは、祖父ヴィクター・フランケンシュタイン博士の死体を蘇らせる実験記録を発見しました。
助手でせむし男のアイゴール(マーティ・フェルドマン1933~1982 メル・ブルックスの盟友マーティ・フェルドマン演じるアイゴールのギャグが強烈で印象に残る)は、主人であるフレデリックの言うことを聞いていない(無視)a0212807_1149346.jpgし、間違った脳を移植されたモンスター(ピーター・ボイル 1935~2006)は、キレやすくひょうきんで自分の生みの親フレデリックと歌い踊り、モンスター唯一の友人で孤独な盲目の男(ジーン・ハックマン 1930~)とのおふざけドタバタギャグが、おかしくて大笑いしてしまいます。
怪奇映画ながらパロディとギャグ満載、「ヤング・フランケンシュタイン」は、メル・ブルックス・スパイスの効いた
a0212807_12292376.jpgコメディ映画の傑作です。
メル・ブルックス ‘コメディ’ は、サスペンスの巨匠ヒッチコック監督作品10数本の有名シーンから引用されたパロディ てんこ盛りの1977年映画「メル・ブルックス/新サイコ」でも炸裂します。
原題は、「High Anxiety(高所恐怖症)」でブルックス監督が、自ら監督・脚本・主演しコメディ作家メル・ブルックスの本領を発揮した作品です。
a0212807_12304720.jpg映画の冒頭、「アルフレッド・ヒッチコックに捧ぐ」とクレジットが、表示されブルックス監督のヒッチコック監督への敬愛(オマージュ)を感じます。
精神医学の世界的権威ながら極度の高所恐怖症を患うソーンダイク博士(メル・ブルックス)は、ロスアンゼルスの有名な「とてもとても重病な精神療養所」の新所長として着任しました。
a0212807_12312776.jpg出迎えたのは、前所長を抹殺し病院を乗っ取ろうとする悪徳副院長モンタギュー(ハーヴェイ・コーマン 1927~2008)とサディストの看護婦長(クロリス・リーチマン 1926~)でした。
この見るからに怪しげな二人は、性的倒錯したSM関係にあり、軽易な患者も重度の精神疾患ありとカルテを書き変え長期入院させ法外な治療費を請求していました。
患者のカルテを見て自ら診察した新院長ソーンダイク博士は、二人の不正を知り患者の娘ビクトリア(マデリーン・カーン 1942~)と協力して彼らの悪行を暴こうとしました。
ヒッチコック映画のパロディが、満載されたコメディ映画「メル・ブルックス/新サイコ」にヒッチコック・ファンは、どの映画のどのシーンとすぐに分かりますので、ぷっと吹き出したりニヤリと笑いながら楽しめると思います。
a0212807_12583164.jpg音楽監督ジョン・モリス(1926~ ブルックス監督作品ほとんどの音楽監督)の音楽も秀逸です。

(左写真中央:主人公のソーンダイク博士を演じるメル・ブルックス監督)
by blues_rock | 2016-04-10 00:01 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)