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心の時空

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真珠の耳飾りの少女  シネマの世界<第571話>

中世オランダ、デルフトの画家ヨハネス・フェルメール(1632~1675没、享年43歳)の代表作にして世界的に有名な「青いターバンの少女」をアメリカの作家トレイシー・シュヴァリエ(1962~)が、「真珠の耳飾りの少女」(Girl with a pearl earring)と題して歴史小説にしました。
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ちなみにフェルメールの絵には、「真珠の首飾りの少女」という傑作もあります。(映画の中でも登場します。)
フェルメールは、今でこそ絵画ファンなら誰でも知っている大画家ですが、作品は、小品が、多く現存する作品数も30数点と少なく、若くして(43歳)亡くなったこともあり西洋絵画史から忘れ去られていました。
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そのこともあって天才画家フェルメールは、多くの謎に包まれています。
さて、そのフェルメール不朽の名画「青いターバンの少女」の謎‥絵のモデルが、誰で、絵の制作を依頼したのは、誰か、その謎を歴史小説「真珠の耳飾りの少女」にしたトレイシー・シュヴァリエの原作をもとに2003年、イギ
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リスのピーター・ウェーバー監督(1960~ TV映画監督)が、長編映画(長編映画監督デビュー作品、イギリス・ルクセンブルグ共同製作)にしました。
映像が、実に美しく、撮影のポルトガルの名撮影監督エドゥアルド・セラ(1943~)さらに映画の背景となる中世
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オランダのデルフト風景や当時の街並み、室内、衣装、家具調度、日用品などを設えたオランダのプロダクション・デザイナー(美術)ベン・ヴァン・オズ(1944~2012)二人の技量は、非常に大きいと思います。
注文された絵を描く職業画家フェルメールをイギリスの名優コリン・ファース(1960~ 「英国王のスピーチ」でアカa0212807_21432827.jpgデミー賞主演男優賞受賞)は、静謐に演じ、モデルとなる小間使いの少女グリートをアメリカの女優スカーレット・ヨハンソン(1984~ 出演時19歳、その美しさにうっとり)が、画家フェルメールに見つめられ、ほのかに恋心を燃やす美少女を好演、グリートに恋する肉屋の息子ピーターをアイルランドの俳優キリアン・マーフィー(1976~ 2006年映画「麦の穂を揺らす風」に主演し強い印象を残す)が、爽やかに演じています。
a0212807_21443155.jpg特に、夫のフェルメールが、モデルの美少女グリートに向ける視線(画家の目)に嫉妬するフェルメール夫人を演じたオーストラリア(タスマニア出身)の女優エッシー・デイヴィス(1970~)の迫真の演技(愚かで嫌な女ぶり)も秀逸です。
画家フェルメールとモデルの少女グリートとの‘息をのむ緊張感’が、醸し出すエロティシズム(リビドーの美的次元)は、至高にして究極のエロティシズムです。
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映画「真珠の耳飾りの少女」を見るときは、いつも息を殺して見ています。
この‘息をのむ緊張感’を最近感じた映画が、「キャロル」でした。
by blues_rock | 2016-03-21 00:54 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)