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心の時空

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ヘイトフル・エイト  シネマの世界<第567話>

a0212807_1129299.jpg日曜日のお昼から東中洲で金継ぎ工芸会の親睦会に出席しウワバミの多い金継ぎ同志が、勧める美味しい銘酒に酔いもまわり宴も終わりのころ顔は、真っ赤‥お開きとなり、赤い顔して白昼天神界隈をウロウロしたくないと酔い醒ましのため中洲大洋映画劇場を覗くとラッキーなことに鬼才クェンティン・タランティーノ監督(1963~)の長編 8作目となる新作「ヘイトフル・エイト」(タランティーノ監督=監督・脚本・ナレーション)の上映に間に合いました。
最新作「ヘイトフル・エイト」は、クェンティン・タランティーノ監督ならではの凄まじいバイオレンスとタランティーノ監督の長編映画デビュー作「レザボア・ドッグス」(1992)
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を彷彿とさせるウェスタン仕立てのバイオレンス・ミステリーで上映時間2時間47分と長尺ながら、猛吹雪山小屋に閉じ込められたワケありのならず者8人(男7人女1人)の密室劇が、たいへんオモシロイ映画です。
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映画は、冒頭から ‘タランティーノ・テイスト’を利かせた演出で、猛吹雪を避けるため山小屋(駅馬車のパーキング)に駅馬車2台で来た8人と御者、山小屋に居合わせた住人を巻きこんで、お互い疑心暗鬼のならず者8人
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(「レザボア・ドッグス」では6人の犯罪者でした)が、相手かまわずの銃撃戦を最後まで展開していきます。
南北戦争(1861~1865)の終結から数年後、真冬のワイオミング州山中を大雪の中走る駅馬車が、70㍉ワイドa0212807_11354510.jpgスクリーンに映し出されるところからミステリアスなバイオレンス・ウェスタン映画は、始まります。
北軍出身の悪名高き賞金稼ぎマーキス(サミュエル・L・ジャクソン 1948~)は、豪雪で骨折した馬が、死に難儀しているところに賞金稼ぎジョン(カート・ラッセル 1951~)と女死刑囚(ジェニファー・ジェイソン・リー 1962~、TVドラマ「コンバット」の主人公サンダース軍曹役で有名な俳優ヴィック・
a0212807_11431428.jpgモローの次女)の乗った駅馬車と出遭い、頼み込んで便乗させてもらいました。
さらにもう一人、駅馬車の向かう目的地レッドロックの新しい保安官と名乗る元南軍兵士のクリス(ウォルトン・ゴギンス 1971~)も吹雪の中から突然現われ同乗することになりました。
猛吹雪の中を駅馬車が、レッドロックまで行くには遠く、途中‘ミニーの店’と呼ばれる駅馬車パーキングの山小a0212807_11455149.jpg屋へ避難することになりました。
駅馬車が、ミニーの店に着くと黒人女主人ミニーは、不在で店にメキシコ人の留守番(デミアン・ビチル 1963~)、先に到着した死刑執行人オズワルド(ティム・ロス 1961~)とカウボーイ(マイケル・マドセン1958~)、常連の客らしき元南軍将軍(ブルース・ダーン 1936~)が、いました。
a0212807_11462433.jpg映画の後半に登場する女死刑囚の弟(チャニング・テイタム 1980~)も入れ男8人と女1人の9人が、なぜミニーの店に揃ったのか‥映画は、スタートから何気ない身振りや素知らぬ会話にミステリーの伏線が、敷かれ、タランティーノ監督ならではのホットな演出で禁句のような人種差別用語、ブラックな笑い、過激なバイオレンスを最後までばら撒きながら一気にa0212807_11464971.jpg展開していきます。
撮影監督ロバート・リチャードソン(1955~)の70㍉カメラが、捉えた山小屋(ミニーの店)内の激しい銃撃戦(バイオレンス)は、迫力があり、美術監督種田陽平(2003年「キル・ビル」、2009年「空気人形」などの美術監督)のセットとのコラボレーションも良かったと思います。 (上写真2枚:撮影中のクェンティン・タランティーノ監督)
a0212807_11481063.jpg半世紀にわたり数々の印象に残る映画音楽を作曲したイタリアの名作曲家エンニオ・モリコーネ(1928~)の音楽(サウンド・トラック)も映画を好かったと思います。
劇中、賞金稼ぎから手錠と鎖につながれ、殴られて血と泥にまみれた汚れ姿で、ツバや鼻水を吐き散らす女死刑囚役のジェニファー・ジェイソン・リー(上写真:本当は美人女優)が、見事な演技でヨカッタ!‥アカデミー助演女優賞を受賞してもおかしくないような怪演でした。
by blues_rock | 2016-03-05 00:05 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)