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心の時空

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東京物語  シネマの世界<第564話>

a0212807_258360.jpgイギリス映画協会(BFI)が、発行する映画雑誌「Sight & Sound」は、同協会が、10年に一度実施する「映画批評家が選ぶベスト映画」と「映画監督が選ぶベスト映画」の最新結果(2012年に選出)を発表しました。
イギリス映画協会(BFI)は、いまから83年前の1933年(昭和8年)ロンドンで設立された世界最古の映画協会です。
前回の2002年調査から10年、2012年に「映画監督(358人)が選ぶベスト映画」の第1位に小津安二郎監督の1953年作品「東京物語」が、選出されました。
a0212807_2595053.jpg「映画批評家(846人)が、選ぶベスト映画」では、第3位でした。
世界映画史上トップ10の第1位に、日本映画が、選出されたのは、初めてです。
小津安二郎監督の作品は、ヴェネツィア国際映画祭において「東京物語」が、上映され、カンヌ国際映画祭でも小津安二郎監督1962年作品「秋刀魚の味」が、上映されました。
旧い日本映画(モノクロ映像)ながら小津安二郎監督、黒澤明監督、溝口健二監督ほか‘総合芸術’ として映画を撮った監督の作品は、時代や国境を越え称賛され続けています。
「東京物語と小津安二郎監督」の詳細については、こちらをご覧ください。
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映画を職業とするプロフェッショナルに小津安二郎監督のファンが、多いのは、オリジナリティのあるカメラワーク(固定カメラやローアングル)さらに完璧と絶賛される演出など、その芸術性が、高く評価されているからです。
a0212807_35624.jpg「東京物語」は、今から63年前、戦後すぐ昭和28年の映画ながら、現在(いま)を予見していたような寂寥感あふれる‘家族の姿’と哀切な‘人間の性(さが)’が、丁寧に描かれており、「東京物語」は、芸術の絶対条件である人間の普遍性を表現しているからこそ今もなお絶大な人気が、あるのだと私は、思います。
a0212807_3145833.jpg「映画監督が選ぶベスト映画」は、1992年から始まりその時、黒澤明監督の「七人の侍」と「羅生門」が、第10位に選ばれています。(1992年の第1位は、オーソン・ウェルズ監督の「市民ケーン」です。)
ちなみに2002年は、第9位に黒澤明監督の「七人の侍」と「羅生門」、第1位に前回と同じオーソン・ウェルズ監督の「市民ケーン」が、選出されています。
a0212807_3152756.jpg最新2012年の「映画監督が選ぶベスト映画」トップ10は、つぎのとおりです。
第1位「東京物語」(小津安二郎監督)、2位「2001年宇宙の旅」(スタンリー・キューブリック監督)、3位「市民ケーン」(オーソン・ウェルズ監督)、4位「8 1/2」(フェデリコ・フェリーニ監督)、5位「タクシードライバー」(マーティン・スコセッシ監督)、6位「地獄の黙示録(フランシス・フォード・コッポラ監督)、7位「ゴッドファーザー」(フランシス・フォード・コッポラ監督)、7位「めまい」(アルフレッド・ヒッチコック監督)、9位a0212807_3183848.jpg「鏡」(アンドレイ・タルコフスキー監督)、10位「自転車泥棒」(ヴィットリオ・デ・シーカ監督)となっています。
「映画批評家が選ぶベスト映画」は、1952年から始まり過去トップ10に選出された日本映画を紹介します。
1952年の初回は、日本映画の選出なく第1位が、ヴィットリオ・デ・シーカ監督の「自転車泥棒」、1962年第2回は、4位に「雨月物語」が、選ばれ、第1位のオーソン・ウェルズ監督作品「市民ケーン」は、2012年アルフレッド・ヒッチコック監督の「めまい」に第1位の座を譲るまで50年間第1位でした。a0212807_3234637.jpg
日本映画は、1972年10位「雨月物語」、1982年3位「七人の侍」、1992年3位「東京物語」、2002年5位「東京物語」、2012年3位「東京物語」です。
最新2012年の「映画批評家が選ぶベスト映画」トップ10は、つぎのとおりでした。
1位「めまい」(アルフレッド・ヒッチコック監督)、2位「市民ケーン」(オーソン・ウェルズ監督)、3位「東京物語」(小津安二郎監督)、4a0212807_3315955.jpg位「ゲームの規則」(ジャン・ルノワール監督)、5位「サンライズ」(F・W・ムルナウ監督)、6位「2001年宇宙の旅」(スタンリー・キューブリック監督)、7位「捜索者」(ジョン・フォード監督)、8位「これがロシアだ」(ジガ・ヴェルトフ監督)、9位「裁かるるジャンヌ」(カール・テオドール・ドライエル監督)、10位「8 1/2」(フェデリコ・フェリーニ監督)となっています。
by blues_rock | 2016-02-22 02:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)