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心の時空

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マイライフ・アズ・ア・ドッグ  シネマの世界<第557話>

a0212807_6145742.jpg数多くの名作を発表しているスウェーデン映画の名匠ラッセ・ハルストレム監督が、1985年に発表した「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」(Mitt liv som hund)は、北欧(スウェーデンの小さな村オーフェルシュ)を舞台に12歳の少年イングマル(アントン・グランセリウス 1974~)が、体験する人生のシリアスな(容易ならない)出来事を暗い物語にしないで、どこか寓話(ファンタジックな物語)のように描いた秀作映画です。
この映画が、アカデミー賞監督賞にノミネートされたことでハルストレム監督は、アメリカ映画界から注目され、これ以降ご存知のとおりアメリカで多くの名作(傑作映画)を発表しました。
a0212807_6153556.jpg「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」の出演者は、無名の俳優ばかり(私が知らないだけかも)で、奇を衒(てら)わない素朴な(ハルストレム監督の演出に応えた)演技が、‘すばらしい’の一言です。
何かにつけドジで粗相ばかりするイングマル少年は、病弱なママ(アンキ・リデン)を困らせ嘆き悲しませていました。
a0212807_620614.jpgそんなイングマルの大切なものは、愛するママと愛犬シッカンでしたが、ママの病状悪化により長期入院することになったママと別れ愛犬シッカンもどこかに預けられてしまいました。
イングマルは、田舎のグンネル叔父さん(トーマス・フォン・ブレムセン)に預けられることになりました。
一人ぼっちになった寂しさからいじけたイングマルは、グンネル叔父さんの計らいで地元の少年サッカーチームに入りました。
a0212807_6205820.jpgそこでやんちゃな少年サガ‥本当は女の子ながらそれを隠した男の子のような少女サガ(メリンダ・キンナマン 1971~)と友だちになりました。
ボクシングの強いサガが、女の子であることを知っているのは、イングマル少年だけでサガもイングマルの前では、女の子であることを隠しませんでした。
a0212807_6213152.jpgボクシングの好敵手となった二人は、やがて初々しいほのかな恋心を抱くようになりました。
ボーイッシュな少女サガを演じるメリンダ・キンナマンが、実にキュートです。
12歳のイングマル少年が、不安になるといつも夜空を仰ぎ人工衛星に乗せられ初めて実験用動物として宇宙に旅立ち地球へ還れないで飢え死にした「ライカ犬よりはマシ」と自分に言い聞かせながら投げやりにならないで生きていく健気な姿(厳しい現実と折り合って行く姿)は、切なくも、イングマル
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少年に温かく接する村人たちの素朴な態度が、どことなくユーモラスなのは、ハルストレム監督の演出の賜(たまもの)でしょう。
by blues_rock | 2016-02-02 00:02 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)