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心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

たかが陶片、されど陶片

唐津で焼成された割と新しい向付か何かの陶片と推測します。
切り立った山脈のようなカタチに魅かれました。
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片身掛け釉薬の掛け残しが、景色となって好いアクセントになっています。
陶片の縁をルーターで整え、サビ漆で均(なら)し「梨子地銀」を尾根に降る雪のようにパラパラと蒔き、生正味
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漆の乾燥を待って磨(みが)きあげると出来上がりです。
下の古絵唐津陶片の2枚は、拙ブログ「古唐津陶片と錆漆(サビウルシ)」の続きとしてお読みください。
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古唐津陶片とくに「絵唐津」は、そのままを棚飾り(オブジェ)にしても趣きがあります。
ヘソマガリの私は、古絵唐津の陶片の縁回りをベンガラ漆で飾りましたが、今一つ気に入りませんでした。
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そこで一つに「梨子地銀」を蒔き、もう一つの方には「青貝」を蒔いて、一応でき上がりにしました。
しかし、まだ漆特有の神秘的な輝きが、不足しています。
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時間(年月)は、金継ぎの大切な道具、この道具のチカラを借りてもっと美しいものにして行こうと思います。
古陶の欠片(かけら)、疵(きず)のある漆器、路傍の小石と美しいものは、案外身のまわりにあるものです。
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by blues_rock | 2015-12-24 00:04 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(0)