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心の時空

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マダム・マロリーと魔法のスパイス  シネマの世界<第542話>

2014年のアメリカ映画ながら物語は、南フランス山間(やまあい)の小さな町にある老舗のフランス料理レストランと新興のインド料理店、この道路を挟んで向かい合う二つのレストランが、舞台です。
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監督は、スウェーデンの名監督ラッセ・ハルストレム(1946~ 1993年「ギルバート・グレイプ」、2000年「ショコラ」は秀作)、撮影もスウェーデンの撮影監督リヌス・サンドグレン(1972~)、そして製作をアメリカの巨匠スティーa0212807_18303662.jpgヴン・スピルバーグ監督(1946~)が担い、出演者もこれまた多国籍、老舗フランス料理レストラン・オーナーの未亡人マダム・マロリーにイギリスの名女優ヘレン・ミレン(1945~)、新興インド料理レストランのオーナー一家のパパをインドのベテラン俳優オム・プリ(1950~)が、次男の天才料理人ハッサンをインド系アメリカ人俳優マニシュ・ダヤル(1983~ スピルバーグ監督の目に留まりハッサン役に抜擢)、フランス料理レストランの女性スーシェフ マルグリットをカナダa0212807_1831267.jpgの若手女性俳優シャルロット・ルボン(1986~)、両レストランの板挟みになる町長にフランスの名優ミシェル・ブラン(1952~ 「仕立て屋の恋」、「大臣と影の男」の演技は秀悦)とエスニックな配役です。
ハルストレム監督は、タイプの違う新旧二つのレストランの対立(ライバル意識)をユーモラスに描きながら、お互いの文化と価値観a0212807_18324137.jpgの相違からくる社会問題、最近EU諸国でとくにシリアスな社会問題化している移民や難民の受入れ問題という辛口スパイスを利かせ一味違ったヒーマン・コメディ映画に味付けしています。
ストーリーは、地元の人たちに人気のあるミシュラン一つ星の老舗フランス料理レストラン「ル・ソール・プリョルール」と難民同然にヨーロッパに移民したインド人の家族が開店した新興のインa0212807_183417.pngド料理店「メゾン・ムンバイ」の人たちとのテンヤワンヤの交流とトラブルをユーモラスに描きながらハッサンとマルグリットのロマンスが、映画に彩りを添えています。
映画のオチは、マダム・マロリーが、水と油のインド料理店料理人のハッサンを‘料理の天才’と認め、引き抜きシェフに抜擢し念願のミシュラン二つ星を獲得します。
a0212807_18343364.jpg一躍フランス料理界の寵児となったハッサンは、パリの有名レストランから引き抜かれました。
天才シェフ ハッサンの評判は、メディアや雑誌に取りあげられ‘時の人’になりますが、そんな評価も彼には、虚しいものでした。
彼の求める料理の心は、「ル・ソール・プリョルール」と「メゾン・ムンバイ」にありました。
a0212807_1835278.jpg家族とマルグリッドの元へ帰ったハッサンは、マダム・マロリーから自分の後継者になるよう提案されました。
マルグリットを共同経営者にしたハッサンは、老舗フランス料理レストラン「ル・ソール・プリョルール」のオーナーシェフになりました。
ハートフルなコメディとハッピィエンドが、大好きな映画ファンの方にお勧めしたい佳作映画です。
by blues_rock | 2015-12-18 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)