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心の時空

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小鹿田窯の銀継ぎ茶碗二口

小鹿田窯は、大分県日田市街から少し北に位置し棚田の美しい皿山にあります。
徳川幕府天領の日田で暮らす武士や庶民の生活陶器を焼成するために1700年初め福岡藩小石原窯から陶工を招き開窯したのが始まりです。
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  ◇ 小鹿田銀継ぎ茶碗‥長期間普段使いしているうちタテに細いヒビが入り、口縁のササクレも気になるよう
    になりましたのでサビ漆と呂漆で整え銀継ぎにしました。
300年後の現在(いま)もなお当時の面影を残し、渓流の水を利用した唐臼(からうす)で陶土を搗き、共同の
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  ◇ 小鹿田銀継ぎ片口茶碗‥口縁部に一箇所カケ傷がありサビ漆と呂漆で整え銀継ぎにしました。
登り窯で甕や壺さらに茶碗・皿・湯呑などの食器類を焼成しています。
小鹿田焼の特徴は、何と云っても飛び鉋(かんな)文と刷毛目で、先祖から長子相伝で受け継いだ技術を10軒
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の窯元が、今も「小鹿田」の統一窯銘(焼成ブランド)で守り続けています。
民芸運動の提唱者柳宗悦(1889~1961)は、小鹿田焼の素朴な美しさに魅かれ小鹿田窯を全国に紹介、イギリスの陶芸家バーナード・リーチ(1887~1979)は、小鹿田に長期滞在し作陶、多くの秀逸な作品を残しています。
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  ◇ 漆小鉢‥縁の回りに散見される小さな漆の剥落をベンガラ漆で補修し生正味漆を塗り磨きました。
    のぞきに牡丹文をあしらった金蒔絵の塩梅が、好く華やかな吉祥漆器の小鉢として旧家か老舗の料亭で
    使われていたもの推察します。
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by blues_rock | 2015-12-16 00:06 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(2)
Commented by 松尾真優美 at 2015-12-20 15:53 x
小鹿田焼は私もずっと前から行ってましたが 滅多に買う事はなかったんですが、こうして見るとなかなか素敵ですね〜♪漆器もなかなか良いです(^^)
古賀さんの腕が良い?(笑)
Commented by blues_rock at 2015-12-20 19:32
松尾さん、コメントありがとうございます。
最初は、正統派の‘金継ぎ工芸’に興味を覚えて金継ぎをスタートしたのですが、このところ寄り道ばかり、漆を使った遊びのようなことばかりしています。
漆器の小鉢も口縁の小さなササクレと微細な欠けを補修しただけのこと、オール手描きの見事な漆小鉢で、たぶん昭和初期から半ばあたりに創られたものと推察します。
それが、松尾さん知ってのとおりの値段ですから信じられませんよね。
戦前までは、日本の平均的な普通の家庭なら、どの家にも職人技の良質な木地漆器が、たくさんあったことと推察します。
戦後70年の世代交代の中で旧き良き日本の漆器が、惜し気もなく廃棄されたのでしょうね。