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心の時空

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バックビート  シネマの世界<第539話>

イギリスの映画監督イアン・ソフトリー(1958~ 脚本家)が、1994年に発表した「バックビート」は、希代の音楽グループ(ロックバンドで前衛音楽集団)‘ビートルズ’が、1962年にメジャー・デビューする前の1960年から1961年a0212807_1129351.jpg夏までを当時まったく無名ロックンロールバンドであったビートルズ(シルバー・ビートルズ)のベーシストにしてジョン・レノンの無二の親友であったスチュアート・サトクリフ(1940~1962、脳出血によりビートルズ3度目のハンブルグ・コンサートでジョン・レノン到着の前日に急死、享年21歳、愛称‘スチュ’)を主人公にした映画です。
ソフトリー監督は、デビュー前に無名のビートルズが、ハンブルグで行なった伝説のギグ(コンサート)を背景に、スチュアート・サトクリフ生前の姿を伝記映画スタイルでリアルに描いています。
スチュを演じるのは、イギリスの俳優スティーヴン・ドーフ(1973~)、今に残る当時のビートルズを撮った写真(スチュの恋人写真家アストリッド・キルヒヘル撮影)のスチュに雰囲気が、良く似ています。(参考:ジョン・レノンの映画「ひとりぼっちのあいつ」)
a0212807_11312058.jpgスチュのファムファタル(運命の恋人)となるドイツ人女性写真家アストリッド・キルヒヘル(1938~)を凛として知的な女性としてアメリカの女優シェリル・リー(1967~)が、演じていました。
ジョン・レノン役のイアン・ハート(1964~ジョン・レノンの長男ジュリアンに似ている )の演技は、当時19歳のジョンを‘きっとこうだったろうな’と想像させ、ポール・マッカトニー役のゲイリー・ベイクウェル、ジョージ・ハリスン役のクリス・オニール(1956~)もなかなかでリンゴ・スターと交代するa0212807_11385020.png前のメンバーでドラマーのピーター・ベスト役をスコット・ウィリアムズなどそれぞれがもつ個性的な雰囲気を良く掴んでおり、デビュー前の奔放な無名ロックンロールバンド、ビートルズを好演していました。
ビートルズのLPアルバム「リボルバー」で印象的なジャケットの絵を描いたカイ・ヴィージンガー演じる画家のクラウス・フォアマン(1938~ スチュの恋人アストレッドの元恋人、ミュージシャンでもある)もビートルズに惹かれるドイツの若者としてストーa0212807_11392217.jpgリーにメリハリを付けていました。
1960年、イギリスの大西洋に面した港町リバプールの美術学校に通うジョン・レノンと親友のスチュ・サトクリフは、ポール・マッカトニー、ジョージ・ハリスン、ピーター・ベストを入れた5人でロックンロールバンドを結成していました。
絵のセンスに恵まれていたスチュは、絵よりロックンロールに夢中なジョンに口説かれバンドに加入、ベースを担当していました。
a0212807_11405230.jpg映画は、1962年にビートルズが、世界デビューする前にあった実話‥21歳の短い生涯を終えたスチュと親友ジョンとの友情、ならびにスチュが、ハンブルグで出遭い、たちまち恋に落ちたドイツ人女性アスリッドとのロマンスを軸にしており、当時の彼らを巡るエピソードも交えながらリアルに描いたソフトリー監督の脚本と演出が、見事です。
a0212807_11464227.jpg現在でも人気の衰えないビートルズの破天荒なロックンロールバンド時代を知ることのできる貴重な記録映画(のようなもの)ながら、ビートルズファンならずとも友情とファムファタル恋愛劇として見ても見応えのある佳作映画です。
劇中にビートルズが、行なうギグ(サウンド・トラック)のヴォーカルをオルタナティブロック「ソウル・アサイラム」のヴォーカリスト、デイヴ・パーナー(1964~)が、担当していることも「ソウル・アサイラム」のファンでもある私にはうれしいことでした。
by blues_rock | 2015-12-08 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)