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心の時空

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パリは燃えているか  シネマの世界<第537話>

a0212807_236638.jpgフランス映画を代表する名匠ルネ・クレマン監督(1913~1996)の1966年フランス・アメリカ共同製作映画「パリは燃えているか」を今夜は、紹介します。
私が、選ぶルネ・クレマン監督作品の三大名画は、「禁じられた遊び」、「太陽がいっぱい」、「パリは燃えているか」です。
いずれの作品も半世紀前の旧い映画ながら現在(いま)見ても瑞々しい躍動感を覚えます。
映画「パリは燃えているか」の凄いところは、製作スタッフ始め出演している俳優(キャスト)陣が、とにかくスゴイ!‥まず、製作スタッフは、まず監督ルネ・クレマン、脚本フランシス・フォード・コッポラ(1939~当時20代半ば)、名音楽監督モーリス・ジャール(1924~2009 アカデミー賞作曲賞ノミネート9回うち受賞3回)、撮影監督マルセル・グリニヨン(1914~1990)と続き、キャスト(ちょい役も含め)もまた空前絶後の超豪華な名優たちが、ずらり出演していました。
a0212807_2372657.jpgクレマン監督は、映画を群像劇で描き1944年8月7日ドイツ軍の新任パリ防衛司令官になったコルティッツ将軍の着任から8月19日のレジスタンス蜂起、ブラッドリー将軍指揮によるアメリカ軍の8月25日パリ解放までをモノクロ映像で当時の実写フィルムも交えながらドキュメンタリー映画のようなリアリティあふれる迫力ある映像で撮っています。
a0212807_2393425.jpg映画のタイトル「パリは燃えているか」は、映画の最後、ヒトラーが、パリ防衛司令官コルティッツ将軍に命令した「撤退するときパリを壊滅し廃墟にしろ」を実行したかどうか確認するため総統専用電話の向こうで「パリは燃えているか?」と叫びながら問い質していることに由来しています。
コルティッツ将軍は、ドイツ敗戦の8か月前ヒトラーの命令に従わず、さっさと連合国に無条件降伏し捕虜となりa0212807_240252.pngパリをヒトラーの破壊から守ったと戦後評価されました。
このところは、フォルカー・シュレンドフ監督(1939~)映画「パリよ、永遠に」で取りあげていますが、このことについては、諸説あってコルティッツ将軍は、「ドイツの敗戦を当時すでに予想しておりパリ壊滅は無用なことと思っていた」、「パリを壊滅するだけの十分な弾薬もなくスウェーデン領事ノルドリンクを介し暗に連合国によるパリ解放を示唆a0212807_2431051.jpgした」、「パリ爆破を見合わせ捕虜となり自分に有利になるよう保身のために恩を売った」など評価が分かれています。
出演した名優たちは、コルティッツ将軍にドイツのゲルト・フレーベ(1913~1988)、スウェーデン領事ノルドリンクにアメリカの怪優オーソン・ウェルズ(1915~1985)、パットン将軍をカーク・ダグラス(1916~)a0212807_2522747.jpgブラッドリー将軍にグレン・フォード(1916~2006)、他にもアメリカからは、兵士役としてアンソニー・パーキンス(1932~1992)、ジョージ・チャキリス(1934~)が、出演していました。
フランスからも大物俳優が、ずらり‥イヴ・モンタン(1921~1991)、アラン・ドロン(1935~)、ジャン=ポール・ベルモンド(1933~)、ミシェル・ピコリ(1925~)、ジャン=ルイ・トランティニャン(1930~)、マイケル
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・ロンズデール(1935~)、シモーヌ・シニョレ(1921~1985)など、どの俳優も主演級の名優ぞろいです。
彼らが、スクリーンに登場するシーンは、少なく、何とまあ贅沢な映画だろうと感心しました。
by blues_rock | 2015-11-27 02:27 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)