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心の時空

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a day in my life

ドラッカー・コレクション展(山口県立美術館)と秋の瑠璃光寺

いま山口県立美術館でマネジメント理論の発明者(理論の確立者)として経済学・経営学を学んだ人、会社経営者ならその名前を知らない人はいないくらい有名なアメリカの経営学者ピーター・ドラッガー(1909~2005)の日本の古美術コレクション展が、開催されています。
a0212807_2039513.jpgドラッカー氏の日本古美術コレクションとくに室町時代水墨画のコレクションの特長として日本の美術館や個人コレクションが、所蔵していない画家の作品もあることです。
ドラッカー氏は、自分の収集した日本古美術の絵画(巻物)を「山荘コレクション」と名付け愛していました。
ドラッカー氏が、日本古美術と出遭ったのは、1934年6月ロンドンで開催されていた日本美術展覧会に偶然入ったことが、発端(スタート)でした。
さらにワシントンDCに仕事で滞在しているとき、近くにアメリカでも有数の日本古美術コレクションを収蔵するフリア美術館があり昼休みとか時間を見つけては、見に行っていました。
a0212807_20421216.jpgある時、フリア美術館の学芸員から「いつも日本の古い絵画とくに室町水墨画を良く見ていますね。」と語りかけられことでドラッカー氏は、初めて‘自分の好み’が、はっきり分かったと述懐しています。
この時から真剣に日本の古美術を学んだドラッカー氏は、1959年に初来日それ以来日本滞在中、仕事(マーケッティング理論の講演)の合間に時間を作りながら室町時代の水墨画や山水画を収集しました。
ドラッカー・コレクションの日本古美術の特長は、すべて‘巻物’であること、と世界的に日本古美術として人気の高い浮世絵(版画・肉筆画)は、一点も含まれていないことです。
マネジメント理論の発明者ピーター・ドラッカーが、自分の精神の中で室町時代の水墨画や山水画の巻物をどのように愛していたのか、ドラッカー・コレクションの中から今回展示された111点を見て私は、少し理解できたように思いました。
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山口県立美術館には、香月泰男のシベア・シリーズ作品展示室があり、室内置かれた椅子に座りゆっくり鑑賞できるのもうれしいことです。
単眼鏡を手にドラッカー・コレクションをじっくり見ましたので美術館を出たときには、つるべ落としの秋の夕暮れ
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迫り、あわてて美術館近くの瑠璃光寺に向かいました。
秋の瑠璃光寺境内に薄暮の中で凛としてたたずむ国宝の五重塔を眺め、時を超えて来た古(いにしえ)の風情と当時の匠宮大工の技をゆっくり堪能しました。
by blues_rock | 2015-11-23 00:03 | 美術/絵画/彫刻 | Comments(2)
Commented by desire_san at 2016-01-17 15:59
こんにちは。
秋の瑠璃光寺の写真を懐かしく拝見しました。瑠璃光寺の五重塔は本当に美しいですね。写真も大変素敵ですね。
山口県立美術館のドラッカー・コレクション展と直接関係ありませんが、肉筆浮世絵-美の競艶』展を見てきました。肉筆浮世絵というのはあまり見る機会がなかったので、版画で知っていた才能ある浮世絵師の画家としての力量を生で体験できて、改めて浮世絵師の超絶技巧を通じた画家としてすごさを感じることができ、素晴らしい体験でした。

浮世絵展を見た記子会に、浮世絵の誕生・浮世絵の歴史と肉筆画を中心とした浮世絵の魅力を私なりに整理してみました。ご興味がありましたら、読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただける感謝致します。
Commented by blues_rock at 2016-01-18 04:36
desire_san さま
desire_sanさんのブログ、拝見いたしました。
ずいぶんグローバルな記事(英文併記)で驚嘆しました。
瑠璃光寺も拝見いたしました。
琳派や阿修羅像についての記事があったり、中島みゆきの記事があったり、楽しく拝見させていただきました。