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心の時空

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螺鈿紫檀五絃琵琶(正倉院宝物展)

正倉院の国宝「螺鈿紫檀(らでんしたん)五絃琵琶」が、九州国立博物館に来ているので古(いにしえ)の漆工芸の最高傑作を見に行きました。 (下写真:国宝「螺鈿紫檀五絃琵琶」 漆芸技術のすばらしさ美しさに感動!)
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756年、東大寺に正倉院が、建立されてから今年で1259年、当時シルクロード交易で栄えた唐の都、長安(現在の陝西省西安市)から遣唐使が、持ち帰った「螺鈿紫檀五絃琵琶」(長さ108㌢、幅31㌢)は、天竺(古代インドa0212807_2351858.jpg)の楽器で、当時の五絃琵琶として世界に現存する唯一のものです。
五絃琵琶装飾の漆螺鈿細工技法は、当時の日本(奈良時代)にはない最高技術で螺鈿材料の貝も南海のめずらしい夜光貝を使用、‘ラクダの背で琵琶を弾くペルシャ人’の意匠も西域から齎(もたら)されたものです。
正倉院は、東大寺宝物倉庫として建てられたものですが、四季(夏季の高温多湿、冬季の低温乾燥)の特性を生かした高床式校倉造りという高度の保存技術は、発想と併せ驚異的で古の宝物を絵奈良時代そのままに1259年後の現在に伝える見事なタイムカプセルです。
昭和27年(1952年)に録音されたという螺鈿紫檀五絃琵琶の音色が、展覧会場に流れ遥か遠い昔、天平の人びともこの音色を聴いていたのかと思うと感慨も一入(ひとしお)です。
会場の混雑を想定していましたので単眼鏡を持参、螺鈿工芸技術の粋は言うに及ばず、古の絃楽器としての魅力も堪能‥五弦ボディ(槽)・ピックガード(撥面)・ヘッド(鹿頸)・ペグ(絃巻)・フィンガーボード(柱)・ブリッジ(覆手)さらにサウンドホール(半月)のディテールに至るまで今に至るギター構造の源流を発見、感動しました。
  秋の光明禅寺(余話)
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九州国立博物館を出ると秋の陽ざしが美しく、参拝で賑わう大宰府天満宮は、足早に通り抜け、苔寺として有名な光明禅寺(1273年建立)の枯山水石庭を見に行きました。
福岡には、観光客の多い京都までわざわざ出かけずとも知る人ぞ知る静かな古刹や名刹が到るところにあり、私は、四季折々、衆生の煩悩を鎮めに訪ねています。
by blues_rock | 2015-11-05 00:05 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(2)
Commented by 松尾 at 2015-11-06 12:54 x
水曜日、金継ぎ教室の後に行きましたが、何とお休み‼︎
門前払いでトボトボ帰って来ました。
でも天満宮の入口手前を右に行った突き当りのお寺にお庭を見に行って、
日本のお庭の素晴らしさに癒されて帰りました。
九州国立博物館は、またトライします(正倉院宝物は見れませんが)26772677
Commented by blues_rock at 2015-11-08 23:41
私も大宰府(博物館)へ行くのは、特別な展覧会が、開催されている時くらいです。
博多港に寄港したクルーザー観光客の人気スポットのようで、天満宮参道は、70年代の原宿竹下通り(私の個人的な感想)のような混雑と外国語の氾濫に‘ここはどこ?’状態ながら、焼き立ての梅が枝餅を一つ食べ瑛古美術店に立ち寄るのが、私の大宰府行楽です。