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心の時空

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二十日鼠と人間  シネマの世界<第510話>

a0212807_1464415.jpgアメリカの名優ゲイリー・シニーズ(1955~)は、1992年37才のとき新進気鋭の監督としてヒューマン映画の秀作「二十日鼠と人間」を発表しました。
アメリカのノーベル文学賞受賞作家ジョン・スタインベックの小説「二十日鼠と人間(of mice and men)」を原作にした1930年大恐慌時代のカリフォルニアで職を求め農場から農場へ渡り歩く季節労働者のジョージ(ゲイリー・シニーズ)とレニー(ジョン・マルコヴィッチ 1953~)の二人が、主人公です。
貧乏ながらも人にやさしく利口なジョージと知恵遅れながら大男で怪力の持ち主レニーは、いつも一緒に行動しカリフォルニアの農場を転々としながら働いていました。
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機転の利くジョージは、行く先々で子供のような無垢な心と怪力をもつレニーが、加減を知らないゆえに引き起こす事件の尻拭いに苦労していました。
a0212807_1481913.jpgジョージは、時にレニーを疎ましく思いながらも自分を信頼し切っているレニーを見るにつけ黙って置いて行くことができませんでした。
二人は、農場の粗末な小屋で、過酷な肉体労働と低賃金で暮らし、いつか自分たちの小さな農場をもつことが、夢でした。
ある夜、二人が、語る夢を偶然耳にした左手のないキャンディー老人(レイ・ウォルストン1914~2001)は、二人a0212807_1485854.jpgに長年コツコツと蓄えた貯金を提供するので自分も仲間に入れて欲しいと嘆願しました。
キャンディー老人の提案を受け入れたジョージは、三人の夢を実現するため大恐慌で破産した農場を買い取る手続きに入りました。
その矢先、レニーが、今度は、取り返しのつかない大事件を起こしてしまいました。
「二十日鼠と人間」は、人間それも善人であるジョージとレニーの二人が、一生懸命生きて行きながらも哀しい結末に至る姿を淡々と描いています。
撮影監督ケン・マクミラン(プロファィル詳細不明)の映像が、実に美しく、カリフォルニアの広大な自然を背景に撮った詩情あふれる映像は、ジョージとレニーのラストシーンをより切なく哀れにしています。
by blues_rock | 2015-08-28 00:08 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)