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心の時空

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a day in my life

バスキア  シネマの世界<第509話>

a0212807_183673.jpg画家で映画監督・脚本家ジュリアン・シュナーベル(1951~)は、2000年「夜になるまえに」と2007年「潜水服は蝶の夢を見る」を撮る前、画家として親交のあった夭折の落書き前衛画家ジャン=ミッシェル・バスキア(1960~1988没、ヘロインの過剰摂取 享年27才 バスキアもまた‘27クラブ・メンバー’)の生涯を描き1996年初映画監督作品「バスキア」として発表しました。
この映画は、ニューヨーク画壇の異端にして短く、破滅的な人生を終えた前衛(パンク・ペインティング)画家バスキアへのオマージュとしてシュナーベル監督の熱い思いが、伝わってきます。 (下絵:ピカソに影響を受けた前衛画家ジャン=ミッシェル・バスキアの作品)
a0212807_1123922.jpg映画は、冒頭ピカソの大作「ゲルニカ」を映し、つぎに1979年ニューヨーク、スラム街の壁にスプレーで落書き(ペインティング)しているジャン=ミッシェル・バスキア(ジェフリー・ライト 1965~ 下写真右)を映して始まります。
1983年、ニューヨークの街角で有名な前衛画家アンディ・ウォーホル(デヴィッド・ボウイ 1947~ 下写真左)を見たバスキアは、‘無知な絵’と銘打ったポスト・カードサイズのグラフティ(落書き)を売り付けました。
a0212807_1131959.jpgウォーホルは、バスキアのグラフティ(落書き)を気に入り、バスキアが、言う値段で数枚を購入、画廊(ギャラリー)や美術評論家、コレクターたちを紹介、バスキアは、あっと言う間にニューヨーク美術界での‘時代の寵児’になりました。
一方、無垢で純粋なバスキアは、上手く人付き合いできず旧い友人たちとも別れ次第に孤独になっていきました。
a0212807_1162964.jpg孤独なバスキアは、麻薬(ヘロイン)依存症となり、自分を評価してくれるウォーホルだけに心を開き、スポンサー(ギャラリー・コレクター)から急き立てられるように次々とグラフティの大作を発表して行きました。
「人に利用され利用している」と語るバスキアも1987年アンディ・ウォーホル(1928~1987)が、亡くなり、心の拠りどころを失くしたバスキアは、孤独を癒すためのヘロインa0212807_1181181.jpg過剰摂取でウォルホールの後を追うように翌1988年に亡くなりました。
アンディ・ウォーホルと知り合ってわずか4年、享年27才の若さでした。
この映画に出演した俳優たちが、豪華で名優ぞろいです。
出演する時間は、それぞれ短いながらもベニチオ・デル・トロ(1967~)、デニス・ホッパー(1936~2010)、ゲイリー・オールドマン(1958~)、クリストファー・ウォーケン(1943~)、ウィレム・デフォー(1955~)、コートニー・ラブ(1964~ 故カート・コバーン‘27クラブ・メンバー’の妻)など、いずa0212807_1193985.jpgれも主演級の錚々たる顔ぶれです。
劇中に流れる音楽(サウンド・トラック)もすばらしく、ローリング・ストーンズ、トム・ウェィツ、ヴァン・モリソン、デヴィット・ボウイ、イギー・ポップなど、エンドクレジット・ロールで流れるジョン・ケールの「ハレルヤ」も心に沁みました。

(左絵:前衛画家ジュリアン・シュナーベルの作品)
by blues_rock | 2015-08-26 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)