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マッド・マックス(Mad Max:Fury Road)  シネマの世界<第509話>

南アフリカ出身の女優シャーリーズ・セロン(1975~)とイギリスの俳優トム・ハーディ(1977~)が、現在公開中の映画「マッド・マックス(Mad Max:Fury Road)」で共演していると知り、私の逸(はや)る気持ちを抑え、名優二人の演技コラボレーションを見に行きました。
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美人名女優シャーリーズ・セロンについては、こちらをご覧いただくとして、トム・ハーディが、私の中で名優として強く印象に残るのは、「ダークナイト・ライジング」でのバットマンの宿敵ベイン役を不敵に、そして「欲望のバージニア」で無法者3兄弟のリーダー、次男のフォレスト役をクールに演じてからでした。
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この新作「マッド・マックス(Mad Max:Fury Road)」について正直、私は、あまり期待せず見に行きました。
SFディストピア映画(ディストピアとはユートピアの反対の意で地獄のような世界のこと)に有りがちな、奇想天外にしてグロテスクな世界を描き、かつ陳腐にして荒唐無稽、ハチャメチャなストーリーと高を括って気楽に見ました。
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ところが、どうしてどうして、荒唐無稽なSFディストピア映画には、違いありませんが、1995年映画「ウォーター・ワールド」(佳作)を憶い起こさせ(海が砂漠に変わった)、これにSFゾンビ映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」を彷彿とさせる奇想天外なノンストップアクションとド派手なカーチェイスの連続に、私は、呆気を取られ見てしまい
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ました。   (上写真:マッド・マックス役のトム・ハーディと演出を打合わせるジョージ・ミラー監督)
自然が破壊された地球上で退廃した人類は、絶滅寸前の危機にありました。
放射能汚染による住環境の悪化が、かっては、豊かな大地であった‘緑の地’を砂漠に変え、荒廃とした不毛の
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地にしてしまいました。
元警官のマックス(トム・ハーディ)は、救えなかった者たちの亡霊に苛まれながら生存本能だけで生き続けていました。
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独裁者イモータン・ジョー(邪悪な宗教のエログロな教祖のよう)は、シタデルという要塞に籠城し、豊富な地下水源、燃料油(ガソリン)、子供を産める若く健康な女たち(とくに秀でた5人のワイブス)さらに栄養供給用母乳を独占、そのお零(こぼ)れを与えることでゾンビ奴隷のような住民を支配していました。
マッド・マックス(Mad Max:Fury Road)  シネマの世界<第509話>_a0212807_111832100.jpgイモータン・ジョーの信任厚かったフュリオサ大隊長(シャーリーズ・セロン)は、ある日ジョーに反旗を翻し、ジョーの所有していた5人のワイブス(受胎出産用の妻)を連れ自分が、育った‘緑の地’を目指しました。
イモータン・ジョーは、死を恐れない戦闘武装集団ウォーボーイズに追跡を命じました。
ウォーボーイズの輸血用生体として捕獲されていたマックスも戦闘用車輛に乗せられました。
マッド・マックス(Mad Max:Fury Road)  シネマの世界<第509話>_a0212807_11194713.jpgフュリオサに助けられたマックスは、‘緑の地’への同行を決意しますが、もはや‘緑の地’は、この世界のどこにもありませんでした。
絶望するフュリオサ‥、その彼女にマックスは、フュリオサが、予想だにしなかった大胆な計画を提案しました。
フュリオサ大隊長役のシャーリーズ・セロンは、丸坊主頭で左腕のない義手の女戦士として登場、シャーリーズ・セロンのクールな演技は、美貌と相俟って一段と魅力的です。
マッド・マックス(Mad Max:Fury Road)  シネマの世界<第509話>_a0212807_1129968.jpgマッド・マックス役のトム・ハーディに、ほとんどセリフは、ありませんが、その存在感たるや流石です。
「マッド・マックス」の監督(脚本・製作)は、1979年の「マッド・マックス」からずっとジョージ・ミラー監督(1945~)で、どうやらSFディストピアの「マッド・マックス」を撮ることが、生き甲斐のようです。
撮影監督のジョン・シール(1942~)は、今回が初めての「マッド・マックス」撮影ながらキャリア十分、実写とCG(VFX・SFX)を駆使したデジタル映像で視覚効果抜群のダイナミックな映画にしています。
マッド・マックス(Mad Max:Fury Road)  シネマの世界<第509話>_a0212807_1136406.jpg余談ながら5人のワイブスを演じるのが、女優というよりトップモデルたち、中でもロック・ギタリスト、レニー・クラヴィッツの愛娘ゾーイ(1988~)、ロックンロールと云えば、この人エルヴィス・プレスリーの孫娘ライリー・キーオ(1990~)の出演(キャスティング)は、ミラー監督の余興でしょう。
「マッド・マックス(Mad Max:Fury Road)」は、高評価と酷評のどちらか、見た者の好みで大きく二分される典型的なSFディストピア映画の奇作(クエンティン・タランティーノ監督作品「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のよう)です。
by blues_rock | 2015-07-07 00:07 | 映画(シネマの世界) | Comments(3)
Commented by j-machj at 2015-07-07 22:46
こんばんは。

シャーリーズ・セロンしぶいですねえ。
こういう役をするのは、モンスター以来ですね。

こういうSF映画は、映像技術が進歩するから、何度でも作れるのですよね。

ターミネーターの新作やジュラシックワールドよりも、こっちを観てみたくなりました。
Commented by blues_rock at 2015-07-08 00:27
コメント、ありがとうございます。
新作「マッド・マックス」は、はちゃめちゃなストーリーより美貌の名女優シャーリーズ・セロンをじっと見ているだけで十分楽しめます。
手垢のついた年寄り男優たちの焼き直しスパイアクションものよりシャーリーズ・セロン主演のクールな女工作員が、活躍するスパイ・サスペンス映画を見てみたいものです。
Commented by blues_rock at 2018-09-13 05:27
2017年、「アトミック・ブロンド」で、やっと私の願いが、叶いました。
期待通りの、凄腕女工作員でした。
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by blues_rock