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心の時空

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ジュリアン・ムーアの「アリスのままで」  シネマの世界<第492話>

若年性アルツハイマー病(認知症の一種)と診断された50才の女性アリスが、近時記憶障害認知症の発作に当初困惑するものの次第に変調していく自分を自覚、その変化に怯えながらも必死で自分であろうとする「アリスのままで(Still Alice)」の主人公アリスを演じたジュリアン・ムーア(1960~)の自然な演技(認知症状のナチュラルな
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表情)は、実に見事でその表情につい見入ってしまいました。
名女優となった今でもジュリアン・ムーアは、幅広い役柄に挑戦しそのどれも‘自家薬籠中の物’にしており、稀代の名女優として映画史にその名を残すことでしょう。
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ジュリアン・ムーアは、ベルリン・カンヌ・ベネチアの三大国際映画祭で女優賞を受賞、今回のアリス役では、アカデミー賞主演女優賞始め22の著名な映画コンクールで主演女優賞を受賞しました。
「アリスのままで」の監督は、リチャード・グラツァー(1952~2015 ALS筋萎縮性側索硬化症で病没、享年63才)
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とウォッシュ・ウエストモアランド(1966~ 上写真:ジュリアン・ムーアと演技の確認をしているウエストモアランド監督)、アリスの様子と表情を淡々と静謐な色調で撮り続けたのが、フランスの撮影監督デニス・レノア(1949~ 2007年「88ミニッツ」、2008年「ボーダー」)です。
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映画は、現在中州大洋映画劇場で公開中(公式サイト こちら)、平日(水曜日)午後の回にしては、観客も多く中高年の女性客が、目立ったように思います。
アリス(ジュリアン・ムーア)は、コロンビア大学の有名な言語学教授で、知性と機知にあふれる彼女の言語表現
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能力は、高く評価されていました。
家庭にも恵まれ愛妻家で医学者の夫ジョン(アレック・ボールドウィン 1958~)、結婚し幸せに暮らす長女アナ(ケイト・ボスワース 1983~)夫婦、医師の長男トム(ハンター・パリッシュ 1987~)、演劇志望の次女リディア
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(クリステン・スチュワート 1990~ 上写真左)とも些細な姉妹ゲンカ(性格の違いからくる言い争い)や母娘対立(次女の将来を心配し大学進学を勧める母)は、あるものの良好な関係でした。
アリス50才の誕生日を家族皆なで祝った数日後、他の大学での講演会で突然言葉を忘れ動揺しました。
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さらにいつもジョギングするコロンビア大学キャンパス内の道も分からなくなりアリスは、自分の中に起きている異変を感じました。
不安になったアリスは、家族に内緒で脳神経内科を受診したところ医師から若年性アルツハイマー認知症の可
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能性を告げられました。
それからアリスの‘自分であり続ける’ために様々な葛藤が始まり、次第に認知症状も悪化‥やがて自分の娘も分からなくなりました。
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母アリス(ジュリアン・ムーアのリアリティある演技はさすが)と対立していた次女リディア(クリステン・スチュワート 初めて見る若手女優、なかなかの美人でクールな雰囲気が魅力的)が、「母の介護は、私がする。」と演劇活動を中断して帰宅したシーンは、感動的でした。
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参考付録:‘認知症’については、右上の「カテゴリ⇒高齢者介護(認知症」をご覧いただけると光栄です。
by blues_rock | 2015-07-03 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)