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心の時空

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ロシアの女優クセニア・ラパポルト(前編)  シネマの世界<第478話>

a0212807_1834361.jpgロシア(サンクトペテルブルク市)の女優クセニア・ラパポルト(1974~)は、2006年イタリア映画「題名のない子守唄」(「La sconosciuta」意味‘よそ者’)の主演女優として名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督(1956~ 「ニュー・シネマ・パラダイス」、「鑑定士と顔のない依頼人」など数多くの名作映画を監督)に見出されました。
クセニア・ラパポルトが、主演した「題名のない子守唄」は、サスペンス・ミステリー映画で、その美しい顔立ちと姿態に加え、彼女の演じる主人公の精神状況や感情表現など名女優と云っていいすばらしい演技力を披露しています。 (下写真:クセニア・ラパポルトに演技指導するジュゼッペ・トルナトーレ監督)
a0212807_18404126.jpg私が、お薦めするのは、そのイタリア映画「題名のない子守唄」と同じくイタリア映画「時の重なる女」(2009年、原題「La Doppia Ora」意味‘二重の時間’)の2作です。
この二つのサスペンス・ミステリー映画に主演したクセニア・ラパポルトは、イタリアで開催される著名な二つの映画祭で主演女優賞を受賞しています。
a0212807_18421539.jpgイタリアの地方都市トリエステを舞台にサスペンスあふれるミステリーが、展開していく映画「題名のない子守唄」は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督(と脚本)のメガホンで、主人公の家政婦イレーナをクセニア・ラパポルトが、演じています。
ウクライナでジョルジアと呼ばれていたイレーナは、5年前ある目的をもってイタリア、トリエステに移民しました。
a0212807_18474298.jpgそこで何かにとり憑かれたようにミステリアスで不可解な行動をする謎の家政婦イレーナ‥人生に絶望するような複雑な過去をもつイレーナの心理描写は、むずかしく、何よりトルナトーレ監督のイメージにマッチする女優が、ヨーロッパ内では見つかりませんでした。
トルナトーレ監督は、イレーナのキャスティング・オーディションをロシアまで広げ、やっとサンクトペテルブルクでa0212807_18482214.jpgミステリアスな謎の家政婦イレーナのイメージに合う当時まだ無名の女優クセニア・ラパポルトを発見しました。
クセニア・ラパポルトが、主演した「題名のない子守唄」の演技は、高く評価されイタリア映画の最高賞ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(イタリア映画のアカデミー賞)主演女優賞を受賞しました。
「題名のない子守唄」は、音楽(サウンドトラック)もすばらしくトルナトーレ監督作品の常連で盟友の作曲家エンニオ・a0212807_18485754.jpgモリコーネ(1928~)の旋律が、映画の主旋律(メロディライン)であるトルナトーレ監督の演出と見事なハーモニーを醸し出しミステリアスな映画を作りました。
映画は、サスペンス・ミステリーなのでストーリーに触れずポイントだけをご紹介します。
映画は、まずウクライナの裏社会に蔓延(はびこ)る過激な性風俗(売春や人身売買)の現場を映しながら、顔a0212807_1853848.jpgに仮面を着け横一列に並ばされた全裸の女たちを壁の向こうからのぞく男の目を映します。
並んだ仮面の女たちから選ばれたのは、ジョルジア(後のイレーナ)でした。
このエロティクなオーディションは、映画の核心に繋がりますので省略いたします。
私が、怒り心頭なのは、下品にして愚劣な日本の映倫が、クセニア・ラパポルトの下半身にボカシを入れ、彼女の美しい身体をメチャクチャ(台無し)にしていたことです。(後編に続きます。)
by blues_rock | 2015-05-23 00:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)