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心の時空

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映画は、監督・脚本・俳優で決まる  シネマの世界<第476話>

私は、普段からよく映画を見ますので友人や知人から時々「何かオモシロイ映画ない?」と質問されます。
映画の好みは、人によって千差万別なので、まず好みのジャンルを聞いてから①監督・②脚本・③俳優の順で
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紹介するようにしています。
総合芸術の映画は、監督・脚本・俳優のほか、撮影・音楽・美術(プロダクション・デザイン)・衣装・編集など注目すべa0212807_8455117.jpgきところが、いくつもあるものの、まず「監督・脚本・俳優」の3つに絞ってチョイスすれば、‘見て損した’と思うことはないでしょう。
今夜の「シネマの世界」は、いつもと少し趣向を変え、先日見た「ザ・バッグマン 闇を運ぶ男」をもとに、この映画と同じジャンル(クライム・サスペンス・スリラー)で良く似たプロットの‥例えば1987年の「エンゼル・ハート」、2011年の「クーリエ 過去を運ぶ男」なa0212807_8483460.jpgどと比較しながら私の基本としている「監督・脚本・俳優」について持論を述べたいと思います。
私が、2014年アメリカ映画「ザ・バッグマン 闇を運ぶ男」(The Bag Man)を見たのは、ジョン・キューザック(1966~)とロバート・デ・ニーロ(1943~)という名優2人の初共演が、見られるからでした。
a0212807_84995.jpgというわけで、今回私は、③俳優を最優先し、次に②脚本(クライム・サスペンス・スリラー)、そして①監督(監督については何も知らない)の順で選びました。
「エンゼル・ハート」や「クーリエ 過去を運ぶ男」と比較して見ていただくと映画に必要な「監督・脚本・俳優」の重要さをご理解いただけると思います。
a0212807_8495111.jpgさて、「ザ・バッグマン 闇を運ぶ男」は、筋立て(脚本)としてまずまずながら、凄腕のプロの殺し屋(ジョン・キューザックに殺し屋は似合わない)が、婚約者を何者かに殺されてから殺し屋としてのヤル気をなくし、元締め(ボス役ロバート・デ・ニーロの変幻自在な演技はさすが)は、彼の再起を図るため「バッグの中は絶対見るな」と厳命し、黒いボストンバッグをa0212807_8503333.jpg500㌔離れたモーテル(このモーテルのプロダクション・デザインが安直でした)まで運ぶよう指示しました。
これに娼婦然としたナゾの女(レベッカ・ダ・コスタ 1984~ ブラジル出身のトツプモデルで女優、背高足長の八頭身美人)が、絡んできます。
本作は、監督デヴィッド・グロヴィック(プロファィル不詳、製作総指揮・脚本)の監督デビュー作品で、少し力み過ぎたのか、演出の粗(アラ)さが目立ち
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クライムサスペンス映画なのに緊張感に欠け、スリラーの恐怖感もありませんでした。
グロヴィック監督の次回作に期待したいと思いますが、②脚本と③俳優は、すばらしくても、①監督の演出によa0212807_8583835.jpgり映画の出来が、決まる分かりやすい例として「ザ・バッグマン 闇を運ぶ男」を取りあげました。(念のため申し添えますがつまらない映画と言っているわけではありません。)
「監督・脚本・俳優」の三位一体でサイコミステリーとホラーが、見事に融合した「エンゼル・ハート」の予断できない不気味さ、「クーリエ 過去を運ぶ男」
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(ハニ・アブ・アサド監督 1961~ パレスチナ出身でオランダの映画監督)のミステリーとサスペンスが、重なりながら展開する筋立てとテンポ良いアクションで一気に見せる演出テクニック、この2本の映画と「ザ・バッグマン 闇を
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運ぶ男」を見比べてくだされば、私の述べる「映画は、監督・脚本・俳優で決まる」の意味をご理解いただけるのではないかと思います。
by blues_rock | 2015-05-19 00:09 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)