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心の時空

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キッズ・オールライト  シネマの世界<第482話>

a0212807_20372480.jpg2011年日本公開されたアメリカ映画「キッズ・オールライト」は、これから日本社会の私たちのまわりでも顕在化していくと思われるゲイ・カップル(夫妻という言葉は馴染まない)とその子供(ドナー精子による人工授精で妊娠出産)にまつわる家族崩壊の危機と成長を描いています。
映画は、ゲイの聖地サンフランシスコ市を舞台にそこに住むゲイ・カップル(レズビアン)と同じ男性から精子提供を受けた子供二人(異母姉弟)の家族を中心に、幸せだった家族四人の前に現われた精子ドナー男性との悲喜交々の物語です。
監督(脚本)は、ゲイ(レズビアン)をカミングアウト(公表)しているアメリカの女性映画監督リサ・チョロデンコ(1964~)で、彼女自身も精子提供を受け出産していますので映画には、自分の人生体験も反映されていると推察します。
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ちなみに、彼女の実生活パートナーは、ロックミュージシャン、プリンスのバンド、レボリューションの女性ギタリスト、ウェンディ・メルヴォワン(1964~)だとか、チョロデンコ監督が、自作「キッズ・オールライト」に込めたメッセージは、見る人に‘家族になること’と‘個のセクシュアリティ’が、別の問題であり、これからの社会において‘普通a0212807_20425913.jpgの家族など存在しない’ということです。
さて、映画は、コメディアスな一風変わったファミリードラマながら一方で映画を見る人に「家族とは、何ですか? あなたの家族は‘普通の家族’ですか?」と問いかけるシリアスなヒューマンドラマでもありました。
映画の主人公は、ニック(アネット・ベニング 1958~)とジュールス(ジュリアン・ムーア 1960~)のゲイ・カップルa0212807_20435148.jpg(レズビアン夫婦)、ニック(家族の父親的役割)が、精子提供を受けて産んだ18才の娘ジョニ(ミア・ワシコウスカ 1989~)とジュールス(家族の母親的役割)が、精子提供を受けて産んだ15才の息子レイザー(ジョシュ・ハッチャーソン 1992~)の家族四人です。
ある日、姉ジョニと弟ジュールスは、好奇心から精子バンクを通して二人の母親に精子提供したドナーの男性(バイオロジカル・アァーザー=生物学的な父親)に会いに行き、平穏で幸福な家族四人の中に少しずつトラブルが、a0212807_2046117.jpg起き始めました。
精子提供者ポール(マーク・ラファロ 1967~)は、19才のとき献血より精子提供のほうがお金になる(1回60㌦のアルバイト感覚)ため精子バンクに登録、ニックとジュールスは、その精子提供による人工授精を受け、それぞれ出産したのが、娘のジョニと息子レイザーでした。
車の中でレイザーが、自分の生物学的な父親であるポールに精子提供の経緯についてストレートに質問するa0212807_2056065.png会話は、映画を見ていて思わず吹き出してしまいました。
ゲイ・カップルの母親を演じる名女優二人アネット・ベニングとジュリアン・ムーアの自然な同性愛(レズビアン)が、秀逸でした。
無農薬農園と有機野菜のシャレたレストランを経営している独身四十男ポールの愛人を演じたトップモデル出身のアフリカ系アメリカ人女優ヤヤ・ダコスタ (1982~)もなかなか魅力的でした。
by blues_rock | 2015-05-06 00:06 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)