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心の時空

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a day in my life

英雄か悪党か‥コロンブス、ヴァスコ・ダ・ガマ、マゼラン(前編)

歴史とは、おもしろいもの、残酷なものです。
人類の歴史は、「勝者(支配者)の歴史」ながら、その裏に同じ数の「敗者(服従者)の歴史」つまり歴史の真実a0212807_14354065.jpg(本当の歴史)が、あると私は、考えています。
後世の歴史家たちが、“大航海時代”と呼ぶ15世紀から16世紀に活躍した航海士(探検家)といえば、コロンブス(1451~1506没、享年55才 イタリア人 右肖像画)、ヴァスコ・ダ・ガマ(1460~1524没、享年64才 ポルトガル人 下肖像画 )、マゼラン(1480~1521没、享年41才 ポルトガル人)の3人は、あまりに有名です。
この世界史に残る3人のカリスマ航海士(探検家)は、その「稀有な才覚」と「無謀な勇気」さらに「異文明の破壊」によって世界の地図を大きく変えました。
a0212807_1437795.png当時の日本に時間軸をスライドすると室町時代後期から戦国時代に当たり東アジアの海は、足利幕府(配下の御用商人)だけが特権をもつ朱印船貿易(中国明朝)の時代、幕府の目の届かない地方の戦国大名(とくに九州の豪族たち)は、倭寇(日本人海賊)を密かに庇護し、明との密貿易や中国大陸・朝鮮半島の沿岸部への海賊行為で財政を賄っていました。
コロンブス、ヴァスコ・ダ・ガマ、マゼランの3人は、今でこそ世界史(=西洋史)に未知の新大陸を発見した偉大なる航海士、アジアへの新海洋航路を発見した‘英雄(大冒険家)’として、その名を残していますが、歴史の表舞台の裏には、‘悪党(征服者・虐殺者・略奪者)’の顔をもっていました。
当時、ヨーロッパを支配した絶対王政下の専制君主と密約(利益分配のスポンサー契約)を結び、自分の艦隊にスポンサー国王の軍隊を同行、上陸した先々には、先住民が居住するにも拘わらず新たに発見
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した未開の新大陸として領有を宣言、私利私欲の利益のために‥例えば、アメリカ大陸(北・中央・南のすべて)、インド、フィリピン諸島など東南アジア、カリブ海諸島に上陸するとすぐに征服・虐殺・略奪を行ないスポンa0212807_14424113.gifサー国王の植民地として武力による軍事支配をしました。
コロンブスは、イタリア人(ジェノヴァ出身の探検家・航海士・奴隷商人)ですが、ポルトガル語・スペイン語を習得すると当時交易のあったポルトガルのリスボンに向かい国王ジョアンⅡ世に謁見、海洋によるインドへの航海を提案、航海で得た利益10%の成功報酬(自分の取り分)を拒否されるとスペインに向かいました。
スペイン女王イサベル1世に謁見、同郷のジェノヴァ人探検家マルコ・ポーロ(1254~1324)の「東方見聞録」に
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記された黄金の国「ジパング」(日本)をめざす大航海を提案しスペインから大西洋を‘西回り’に航海する契約(=サンタフェ契約)‥つまり、1.発見した土地の終身提督となり地位は、コロンブスに相続権があること
a0212807_17423592.jpg2.発見した土地の統治者(副王および総督)は、コロンブスの推挙した者を選ぶこと
3.提督領から得られるすべての利益の10%は、コロンブスの取り分とすること
4.提督領の交易において生じた紛争は、コロンブスが裁判権を持つこと‥などを結びました。
当時の覇権国家スペインの国王に、この条件を認めさせサインさせたのですから‘恐るべき男、コロンブス’です。 (後編に続く)
by blues_rock | 2015-04-27 00:30 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)