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心の時空

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a day in my life

古唐津陶片と錆漆(サビウルシ)

古唐津の呼び継ぎ金継ぎ技法の一つ)をしていると材料となる唐津の陶片が、少なからず必要です。
たくさん集めても、なかなか一つの器として適合する陶片は、見つかりません。
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運良く入手できた陶片から一つの器になりそうなものをいくつか選び適合するようカットして成形していきます。
陶片をカットすると不必要なワキが、たくさん残ります。 (参考:私の金継ぎ」を添付いたします。)
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絵唐津の陶片は、そのままオブジェとして楽しめますが、せっかくの古唐津陶片(こちら)を瓦礫(ガレキ)としておくのは、モッタイナイ話です。
a0212807_1255368.jpga0212807_128770.jpgそこで「用の美」ではありませんが、できるだけ素地を生かし普段使いの器として楽しめるよう陶片周囲の凸凹を整え、そこに錆漆(サビウルシ)を塗りました。
最後は、梨子地漆(ナシジウルシ)、呂漆(ロウルシ)、ベンガラ漆などお好みの漆で各陶片もつ雰囲気(イメージ)に合う仕上げにすれば、四百年前の古唐津陶片が、新しい古唐津の器として誕生いたします。

左写真(上):電動グラインダー(同タイプ使用)

左写真(下):錆漆(サビウルシ)‥砥粉を水で練り、同量の生漆(キウルシ)とよく混ぜ合わせたもの
by blues_rock | 2015-04-19 00:09 | 金継ぎ/古美術/漆芸 | Comments(4)
Commented by ダイハード at 2015-04-19 04:54 x
前略 ひさびさの骨董談義、たのしく拝見しました。
一点だけ腑に落ちませぬが「ワキ」について、コレは本体の割れぐあいに合わせて陶片を割った、ソノ残った部分ということでしょうか?
もしそうならばチョイ意外でした。かならずしも陶片各各をそのまま/丸ごと「生かす」のではないどころか、本体に接合するパーツを陶片から「少々」拝借してくるという発想がワタクシにはなかったから。
いやはや勉強になります!
Commented by blues_rock at 2015-04-19 15:50
正しく、ダイハードさんの言われるとおり「パーツを陶片から少々拝借」して一つに「呼び継ぎ」した器に仕上げます。
色も形も厚さも‥違うものを「一つにする」作業です。
これに対して割れた同じ器の陶片を一つに再生する作業を「共継ぎ」と呼びます。
私の所属する福岡金継ぎ工芸会のギャラリーです。
同会の講師や先輩諸氏の作品です。
⇒ http://www.kintsugi.jp/gallery.html
Commented by ダイハード at 2015-04-19 18:41 x
さっそくリンク先へ飛んでみました。いちどにまとまったのを見ると壮観です!さらに「呼継ぎ」にもう一手間かけて、漆に蒔絵をほどこしてある器なんかは最早アレですね、最初からそうだったような実存性が感じられるのでした。
・・・そういえば、前に旧唐津銀行本店にて会の発表会に出向いた折、どなたか男性のかたが漆を塗ってぬって塗りかさねて「リンゴ?」を作ってらしたような記憶がありますが、講師のかたでしたか?
Commented by blues_rock at 2015-04-19 21:13
たぶん‥カボチャと推察します。
私と同じ教室の先輩(男性)の作品です。
この方は、生徒さんながら講師の方々からも一目置かれる技術をもたれ「ホオヅキ」・「みかん」などから漆の優れた作品を創られています。