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心の時空

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バレット・オブ・ラブ  シネマの世界<第474話>

アメリカとルーマニアの共同製作映画で、バイオレンスとサスペンス、ロマンスとファンタジーが、織りなす不思議な映像タペストリー映画「バレット・オブ・ラブ」(原題 「チャーリー・カントリーマンの必然死」)をご紹介します。
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監督は、2013年映画「バレット・オブ・ラブ」が、長編映画監督デビューのアメリカで活躍するスウェーデン出身のCMディレクター、ミュージックビデオ・クリエーターのフレデリック・ボンド(プロファィル不詳)で、‘もったいない’ことに
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日本では、劇場未公開(ビデオスルー)映画です。
CMフィルムやMビデオ映像の演出で培ったフレデリック・ボンド監督のメリハリのある演出のもと、ロシアの若手a0212807_2134116.jpg撮影監督ローマン・ヴァシャノフ(1980~)の撮影手腕といい、カナダの映画音楽作曲家クリストフ・ベック(1972~)のセンスあるサウンド・トラックといい、映画館の大スクリーンとドルビー・サウンドで堪能したい映画なので劇場未公開は、実に‘もったいない’と思います。
長編映画初監督とは、思えないフレデリック・ボンド監督のセンスの良さは、CMフィルムやMビデオのディレク
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ターとして制約された短時間で見る者の印象に残る「画」を長年追求してきたからでしょう。
一例として、アクション・シーンをスローモーションで撮り、それを短いカット(「画」)で繋ぎ、ストーリーに緩急a0212807_21371962.jpgをつけて構成していくテクニックは、すばらしく、このフレデリック・ボンド監督の演出に、ローマン・ヴァシャノフの映像とクリストフ・ベックの音楽が、シンクロしますから、その良さは、想像していただけると思います。
映画のストーリーは‥シカゴで暮らすチャーリー(シャイア・ラブー 1986~ 「欲望のバージニア」)というどこか頼りないひ弱なダメa0212807_21503474.jpg男が、母親(メリッサ・レオ 1960~ 「フローズン・リバー」)の尊厳死に立ち会い、その悲しみでメソメソしていると彼の前に現われた母親のゴーストからブカレスト(ルーマニアの首都)に行くように言われ、飛行機に乗りました。
飛行機の中で隣席の不思議なルーマニア人の男と知り合い意気投合しますが、ブカレスト到着を目前に彼は、機内で突然死しました。
a0212807_21514174.jpg異国ルーマニアの見知らぬ街ブカレストでチャーリーは、亡くなった男の美しい娘ガブリエル(エヴァン・レイチェル・ウッド 1987~ 「アクロス・ザ・ユニバース」)に会い一目惚れしました。
しかし、チャーリーは、ガブリエルに近付いたばかりに2人のブカレスト・マフィアに命を狙われる羽目になりました。
一人は、クールな犯罪者で別れた後も元妻ガブリエルを溺愛するナイジェル(マッツ・ミケルセン 1965~ 「偽りなき者」)a0212807_2154961.pngと、もう一人が、血も涙もない冷酷なギャングのボス ダルコ(ティル・シュヴァイガー 1963~ 「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」、「イングロリアス・バスターズ」)でした。
このマフィア2人が、結託した殺人事件に関わる重要な秘密情報を知ったがゆえにチャーリーは、ガブリエルを巻き込んで殺人事件に絡むサスペンスと絶体絶命のバイa0212807_2235964.jpgオレンスに遭遇していきます。
劇中追いつめられたチャーリーの前に母親のゴーストが、現われるのでファンタジー映画でもあります。
映画の最後に今どき珍しい「The End」のロゴが、スクリーンに映ります。
ボンド監督は、「バレット・オブ・ラブ」をシネマ・ベルエポック(映画の旧き良き時代)へのオマージュとして「The End」を表示、私の考え過ぎかもしれませんが、なかなかキザなことをするものだと感心しました。
by blues_rock | 2015-04-15 00:15 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)